夏の鳥海山 後編(千蛇谷~千畳ヶ原)

2023-08-04

/ by kaori

前回の、前編(湯ノ台口~大雪渓~山頂)に続き、

後編(千蛇谷~千畳ヶ原)をお届けします。(撮影2022.7/30)

 

「千畳ヶ原」は一面の草原が広がる眺めのいい所です。秋の草紅葉もいいですが、夏の青々とした草原もまたいいのです!

 

前編での八丁坂のお花畑に続き、後編ではもう一つの八丁坂のお花畑をお届けします♪ (八丁坂が2つあります)

前編はコチラからどうぞ

御室小屋へ戻り、これから下りスタートです。

千蛇谷を下っていきます。外輪山と日本海を望むいい眺め!

振り返った所。下ってすぐの岩場が見えます。新山からの溶岩流なんだそう。

 

動画でも撮ってみました。雰囲気を感じてみてくださいね。

もう少し下って振り返った所。結構、急な坂道です。

大きなカルデラ(東鳥海馬蹄形カルデラと言います)。雄大な眺めです!

ここにもお花たちが咲いていました。左上からミヤマキンバイ、ミヤマアキノキリンソウ、ハクサンシャジンとヤマハハコ、オニシモツケ

8月下旬 左からイワギキョウ、ホソバイワベンケイ(赤く紅葉していました)

クジャクチョウとウゴアザミ、ベニヒカゲチョウ

外輪山の壁面が間近になってきました。

振り返った所。荒神ヶ岳が見えます。

ここから雪渓を歩いていきます。

う~ん一面の銀世界! 涼しい~&まぶしい。

快適です。もうすぐ終わってしまうのが名残惜しいです。

ここで雪渓とお別れし、外輪山の上まで登ります!(写真中央に道。左上へ登ります)

急坂なので気合を注入!ここ一番の難所です。(+_+)

中腹まで登ってきました。景色良し!

お花も沢山咲いています♪ 元気をもらいます。

そして鳥海山では数少ない日陰が!! 少し涼みながら行けます。ふぅ~

もう少しで上へ到着、ファイト―!

花々が出迎えてくれました♪

外輪山と千蛇谷の分岐点 鳥海湖方面の景色が見えます。正面のピークは笙ヶ岳。

 

動画でパノラマをお楽しみください。

七五三掛(標高1,820m) 休憩スポットにちょうどよい場所です。

振り返った所。どんどん下っていきます。

笙ヶ岳がちょうど見えます。もうすぐ八丁坂です。

いい眺めです~。斜面に花々が咲いています。

ミヤマトウキ(イワテトウキ)とハクサンシャジン

八丁坂 ここから下っていきます。一面のお花畑が広がっていました!

前に来た時はなかったので不思議です~、毎年咲く時期が天候等によって異なるそうです。遭遇したらラッキーですね♪

振り返った所。黄色いトウゲブキも咲いてます。

斜面にお花畑~♪ もう写真に納まりきれません。

別世界の様です!!青空とのコントラストがまたきれいです。

お花があちらこちらに咲き誇っていました。

振り返った所。お花畑、もう終わってしまいました・・・

と~ってもきれいで、予期せぬお花畑に大興奮でした!!

正面は、扇子森(標高1,759m)。手前の御田ヶ原分岐で左へ進みます。

振り返った所。八丁坂のお花畑、夢の様でした。

御田ヶ原分岐(標高1,692m) 左へレッツゴー、「千畳ヶ原」へ進みます。

ニッコウキスゲの群生

帯のようになっていました! 下ってきた八丁坂が見えます。

次の分岐まで木道が整備されています。庄内平野が見えます。右側のピークは笙ヶ岳。

振り返った所。新山が見納めです。

千畳ヶ原と鳥海湖への分岐 右へ行くと鳥海湖がすぐなので寄ってみます。

鳥海湖(標高1,590m、直径約200m、水深約4m) 古来は「鳥ノ海」と称されていました。クロサンショウウオなどが生息しているそうです。

戻って千畳ヶ原へ。振り返った所。下り坂が続きます。

この時期は雪渓があります。結構急なので気を付けて下ります!

振り返った所。こわごわと下れました!ふぅ~と、一安心。

もう少し下ると千畳ヶ原へ到着です。

千畳ヶ原(標高1,400m~1,500m) 溶岩台地の上にできた湿原で一面の大草原が広がります。

木道が続き、歩きやすいです。秋には一面の草紅葉になります!

8月下旬 8月後半になると、ギボウシが咲いていました。

振り返った所。中央のピークは扇子森(標高1,759m)。隠れて見えませんが、その左側に鳥海湖があります。

正面のピークは月山森。キンコウカも咲いていました。

 

丁子分岐からの眺め(360度一周)を動画で撮ってみました。

池塘(湿原や泥炭層にある池沼)が点在しています。

庄内平野と日本海が見えます。

雪渓がありました。

どこを見ても穏やかでいい風景が広がります。

しばしのんびりとできる場所です。最後の登りに備えます!

8月下旬 また時期によって花が変わっていいですね。イワショウブ、ゴマナ

沢沿いにひとかたまりに咲いている花々を発見。様々な種類の花が咲いていて、盆栽のようで感激!!自然の盆栽~♪

8月下旬 チョウジギク 沢沿いに咲いていました。この、菊なのかいな?!という花、白い毛がなんともカワイイのです♪

8月下旬 何かコオロギ(胸部の緑色の線がかわいい、名前は何でしょう~)。とミヤマアカネのメス。

もうすぐ千畳ヶ原が終わり、最後の登りへきました。中央の窪みの所を登っていきます。右のピークは月山森。

幸治郎沢 難所になります!

枯れ沢を100m程登っていくのですが、急で大きな岩だらけなので要注意です。ゴロゴロした大きな岩を30分程ひたすら登ります。(※雨天時は滑りやすいので要注意!)

振り返った所。ロッククライミングです。

幸治郎沢沿いにもお花が。ミソガワソウ、モミジカラマツ

千畳ヶ原を見渡せる絶景が待っていました!(左のピークは鍋森。右のピークは扇子森。隠れてますが間に鳥海湖。)

もう少しで幸治郎沢の上に到着です。

ここからは、行きに通った「河原宿」を目指して進みます。

この辺りも一面に草原が広がります。

8月下旬 サンカヨウの実、ネバリノギラン

月山森標高1,650m) 分岐から登れます。まだ行ったことがないので今度登ってみたいです。眺めがいいそうです!

ボタ池 まだ雪渓が残っていました。

秋にはここも一面の草紅葉になります。

河原宿の分岐点に着きました。なんか戻ってきたという安心感。

河原宿小屋(閉鎖中)が見えます。ここまで無事に帰ってきました~。

八丁坂のお花畑を眺めながら湯ノ台口まで下ります。

夕日のお花畑もいいですね。

夏の鳥海山を大満喫♪\(^o^)/

湯ノ台口の大雪渓、2つの八丁坂のお花畑、千畳ヶ原を堪能できました!前編、後編とご覧いただきありがとうございました。

 

機会があったらぜひ、夏の鳥海山を楽しんでみて下さいね!装備、準備は万全で!

日陰が全く無いので熱中症対策も忘れずに!日傘がオススメです。

 

 

参考図書

『鳥海山に咲く植物』著者、出版 / 芝田肇 2022

『鳥海山花図鑑 新版』著者 / 斎藤政広、出版 /みちのく書房 2019

 

 

◇過去記事はコチラからどうぞ◇

鉾立ルート 前編湯の台ルート 後編(2017.8)

鉾立ルート(2020.8)

鉾立ルート(外輪山、七高山)(2021.7)

「湯ノ台口-千畳ヶ原-御田ヶ原分岐」前編「御田ヶ原分岐-伏拝岳-湯ノ台口」後編(2021.10)

「大平口~笙ヶ岳分岐」前編「笙ヶ岳~鳥海湖」後編(2022.7)

「大平口~鳥海湖~笙ヶ岳」(2021.10)

鳥海山 SEA TO SUMMIT(2022.9)

曇り&雨の日の鳥海山登山(2022.8)

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