夏の鳥海山 後編(千蛇谷~千畳ヶ原)
前回の、前編(湯ノ台口~大雪渓~山頂)に続き、
後編(千蛇谷~千畳ヶ原)をお届けします。(撮影2022.7/30)
「千畳ヶ原」は一面の草原が広がる眺めのいい所です。秋の草紅葉もいいですが、夏の青々とした草原もまたいいのです!
前編での八丁坂のお花畑に続き、後編ではもう一つの八丁坂のお花畑をお届けします♪ (八丁坂が2つあります)
前編はコチラからどうぞ
御室小屋へ戻り、これから下りスタートです。
千蛇谷を下っていきます。外輪山と日本海を望むいい眺め!
振り返った所。下ってすぐの岩場が見えます。新山からの溶岩流なんだそう。
動画でも撮ってみました。雰囲気を感じてみてくださいね。
もう少し下って振り返った所。結構、急な坂道です。
大きなカルデラ(東鳥海馬蹄形カルデラと言います)。雄大な眺めです!
ここにもお花たちが咲いていました。左上からミヤマキンバイ、ミヤマアキノキリンソウ、ハクサンシャジンとヤマハハコ、オニシモツケ
8月下旬 左からイワギキョウ、ホソバイワベンケイ(赤く紅葉していました)
クジャクチョウとウゴアザミ、ベニヒカゲチョウ
外輪山の壁面が間近になってきました。
振り返った所。荒神ヶ岳が見えます。
ここから雪渓を歩いていきます。
う~ん一面の銀世界! 涼しい~&まぶしい。
快適です。もうすぐ終わってしまうのが名残惜しいです。
ここで雪渓とお別れし、外輪山の上まで登ります!(写真中央に道。左上へ登ります)
急坂なので気合を注入!ここ一番の難所です。(+_+)
中腹まで登ってきました。景色良し!
お花も沢山咲いています♪ 元気をもらいます。
そして鳥海山では数少ない日陰が!! 少し涼みながら行けます。ふぅ~
もう少しで上へ到着、ファイト―!
花々が出迎えてくれました♪
外輪山と千蛇谷の分岐点 鳥海湖方面の景色が見えます。正面のピークは笙ヶ岳。
動画でパノラマをお楽しみください。
七五三掛(標高1,820m) 休憩スポットにちょうどよい場所です。
振り返った所。どんどん下っていきます。
笙ヶ岳がちょうど見えます。もうすぐ八丁坂です。
いい眺めです~。斜面に花々が咲いています。
ミヤマトウキ(イワテトウキ)とハクサンシャジン
八丁坂 ここから下っていきます。一面のお花畑が広がっていました!
前に来た時はなかったので不思議です~、毎年咲く時期が天候等によって異なるそうです。遭遇したらラッキーですね♪
振り返った所。黄色いトウゲブキも咲いてます。
斜面にお花畑~♪ もう写真に納まりきれません。
別世界の様です!!青空とのコントラストがまたきれいです。
お花があちらこちらに咲き誇っていました。
振り返った所。お花畑、もう終わってしまいました・・・
と~ってもきれいで、予期せぬお花畑に大興奮でした!!
正面は、扇子森(標高1,759m)。手前の御田ヶ原分岐で左へ進みます。
振り返った所。八丁坂のお花畑、夢の様でした。
御田ヶ原分岐(標高1,692m) 左へレッツゴー、「千畳ヶ原」へ進みます。
ニッコウキスゲの群生
帯のようになっていました! 下ってきた八丁坂が見えます。
次の分岐まで木道が整備されています。庄内平野が見えます。右側のピークは笙ヶ岳。
振り返った所。新山が見納めです。
千畳ヶ原と鳥海湖への分岐 右へ行くと鳥海湖がすぐなので寄ってみます。
鳥海湖(標高1,590m、直径約200m、水深約4m) 古来は「鳥ノ海」と称されていました。クロサンショウウオなどが生息しているそうです。
戻って千畳ヶ原へ。振り返った所。下り坂が続きます。
この時期は雪渓があります。結構急なので気を付けて下ります!
振り返った所。こわごわと下れました!ふぅ~と、一安心。
もう少し下ると千畳ヶ原へ到着です。
千畳ヶ原(標高1,400m~1,500m) 溶岩台地の上にできた湿原で一面の大草原が広がります。
木道が続き、歩きやすいです。秋には一面の草紅葉になります!
8月下旬 8月後半になると、ギボウシが咲いていました。
振り返った所。中央のピークは扇子森(標高1,759m)。隠れて見えませんが、その左側に鳥海湖があります。
正面のピークは月山森。キンコウカも咲いていました。
丁子分岐からの眺め(360度一周)を動画で撮ってみました。
池塘(湿原や泥炭層にある池沼)が点在しています。
庄内平野と日本海が見えます。
雪渓がありました。
どこを見ても穏やかでいい風景が広がります。
しばしのんびりとできる場所です。最後の登りに備えます!
8月下旬 また時期によって花が変わっていいですね。イワショウブ、ゴマナ
沢沿いにひとかたまりに咲いている花々を発見。様々な種類の花が咲いていて、盆栽のようで感激!!自然の盆栽~♪
8月下旬 チョウジギク 沢沿いに咲いていました。この、菊なのかいな?!という花、白い毛がなんともカワイイのです♪
8月下旬 何かコオロギ(胸部の緑色の線がかわいい、名前は何でしょう~)。とミヤマアカネのメス。
もうすぐ千畳ヶ原が終わり、最後の登りへきました。中央の窪みの所を登っていきます。右のピークは月山森。
幸治郎沢 難所になります!
枯れ沢を100m程登っていくのですが、急で大きな岩だらけなので要注意です。ゴロゴロした大きな岩を30分程ひたすら登ります。(※雨天時は滑りやすいので要注意!)
振り返った所。ロッククライミングです。
幸治郎沢沿いにもお花が。ミソガワソウ、モミジカラマツ
千畳ヶ原を見渡せる絶景が待っていました!(左のピークは鍋森。右のピークは扇子森。隠れてますが間に鳥海湖。)
もう少しで幸治郎沢の上に到着です。
ここからは、行きに通った「河原宿」を目指して進みます。
この辺りも一面に草原が広がります。
8月下旬 サンカヨウの実、ネバリノギラン
月山森(標高1,650m) 分岐から登れます。まだ行ったことがないので今度登ってみたいです。眺めがいいそうです!
ボタ池 まだ雪渓が残っていました。
秋にはここも一面の草紅葉になります。
河原宿の分岐点に着きました。なんか戻ってきたという安心感。
河原宿小屋(閉鎖中)が見えます。ここまで無事に帰ってきました~。
八丁坂のお花畑を眺めながら湯ノ台口まで下ります。
夕日のお花畑もいいですね。
夏の鳥海山を大満喫♪\(^o^)/
湯ノ台口の大雪渓、2つの八丁坂のお花畑、千畳ヶ原を堪能できました!前編、後編とご覧いただきありがとうございました。
機会があったらぜひ、夏の鳥海山を楽しんでみて下さいね!装備、準備は万全で!
日陰が全く無いので熱中症対策も忘れずに!日傘がオススメです。
参考図書
『鳥海山に咲く植物』著者、出版 / 芝田肇 2022
『鳥海山花図鑑 新版』著者 / 斎藤政広、出版 /みちのく書房 2019
◇過去記事はコチラからどうぞ◇
鉾立ルート(2020.8)
鉾立ルート(外輪山、七高山)(2021.7)
「湯ノ台口-千畳ヶ原-御田ヶ原分岐」前編、「御田ヶ原分岐-伏拝岳-湯ノ台口」後編(2021.10)
「大平口~笙ヶ岳分岐」前編、「笙ヶ岳~鳥海湖」後編(2022.7)
「大平口~鳥海湖~笙ヶ岳」(2021.10)
鳥海山 SEA TO SUMMIT(2022.9)
曇り&雨の日の鳥海山登山(2022.8)
稲倉岳(2018.3)