遊佐の温泉~湯の田温泉~
遊佐町には「鳥海温泉」と「湯の田温泉」2つの温泉があります。
今回は「湯の田温泉」をご紹介します♪(※日帰り温泉は行っていません。)
こちらも鳥海山の恵みで湧き出た温泉。鳥海温泉より歴史があるんです。
鳥海温泉の過去記事はコチラからどうぞ
遊佐の北西部の吹浦地区、秋田県境に近い浦通りと呼ばれる日本海沿いに湯の田集落があります。
古来より、海岸沿いの水田の所々から自然に温泉が湧き出ていたのだそう。(湯の田の地名もここからきたのではないかとのこと。)
ちなみにですが・・・湯の田集落より北の3つの集落では、伝統行事「アマハゲ」が行われています。
アマハゲの過去記事はコチラからどうぞ
湯の田温泉の一軒宿「酒田屋旅館」 (宿泊のみとなっています。※日帰り温泉不可。)
オーシャンビューの温泉と客室、晴れた日は海に沈む夕日を見ることができます。
季節の新鮮な地魚料理と地元食材が楽しめる食事が美味しいです。
夏は海水浴、鳥海山の登山者でにぎわいます。
この辺りには、約200年前には浴場があったといいますが、荒波で流されてしまっていたそう(江戸時代後期)。
1804年象潟地震が起こり地盤が隆起。大波がこなくなり湯治場を始めました。その後、3件の温泉宿ができ、また幕末~明治時代に3軒が開業しました。
湯治客や旅人、鳥海講の人々でにぎわっていました。明治時代には乗合馬車の中継地となり商店や茶屋、芸者さんもいたそうです。
大正には鉄道が開通、昭和には国道7号が開通したことで、だんだんと人の流れが無くなり静かになっていきました。
現在は「酒田屋旅館」が唯一の温泉宿となっています。
酒田屋旅館は明治元年(1868)開業で約150年の歴史があります。往時のにぎわいが偲ばれます。
お待たせしました~、温泉です。岩風呂からは日本海が♪波音と共にゆったりつかれます。
泉質:ナトリウムー塩化物・冷炭酸水素塩鉱泉
効能:神経痛、冷え性、胃腸病、疲労回復ほか
冷炭酸水素塩鉱泉はアルカリ性のお湯で、皮膚表面の角質や汚れを取り肌がすべすべに。美肌・保湿効果があります。
ぬるめのお湯でじっくりぽかぽか温まります。24時間入浴可。
気になる客室ものぞかせて頂きました。木の板の廊下がキシキシ、キシキシと何とも言えないいい音が。
なんか懐かしい、おばあちゃん家に来たみたい!よく皆さんから言われるそうです。
木の枠の窓も今の建物では中々見かけません。ノスタルジーを感じます。
ほっこりこたつ布団。昭和感をこれでもかとかもし出しています。(撮影3月、まだ肌寒いのです。)
私はよくこたつで爆睡していました~。(そして誰も起こしてくれず夜中に起きる。苦笑)
窓からも日本海が。波の音を聴きながら過ごせます。
国道345号沿いにある旅館。道路をはさんですぐ電車が通っています。JR羽越本線
本数は少ないのですが電車が通る音も聞こえますよ。海好き&電車好きにはたまらねいですネ!貨物列車
歴史を感じながら一軒宿ならではの趣を味わってみて下さい。
「出羽二見」と夕日。夫婦岩とも呼ばれ夕日スポットになっています。(写真右の黒い影が岩です。旅館から徒歩約18分)朝の散策もいいです。海沿いをウォーキングできます♪
「十六羅漢岩」からの夕日。海岸の岩々に摩崖仏があります。(写真下の黒い影が岩です。旅館から徒歩約16分)
宿周辺のオススメ散策の過去記事はコチラからどうぞ
ふくら「ぶらさんウォーク」、 三崎公園 花盛り、 十六羅漢岩