来ちゃいなよ。ゆざまち

藤崎小学校 なでぼうき作り

2021-12-22

/ by kaori

 

12月は年末年始の準備の時期、そして冬は稲わら細工をする時期ですね。

遊佐町では各小学校で5年生が”米づくり体験”をしています。各地区の方が教えて下さり、田植えから収穫まで昔ながらの手作業で行っています。こういう地域の人との関りや、共同作業っていいですよね、うらやましい限りです。

田んぼの水は鳥海山からの恵みです。とても美味しいお米がとれます。 稲川地区から見た田んぼと鳥海山(11/17撮影)

稲川地区の藤崎小学校では、脱穀した後の稲藁を使って伝統行事に使う「なでぼうき」作りをしています。

12月31日に、神前に酒、スルメをお供えし、一年の埃を「なでぼうき」で敷居の外に3回掃出します。そして、元旦には逆に敷居の中に福を3回掃き入れるという行事です。「なでぼうき」は神前に飾っておきます。

 

(稲川地区・・・町の西部。平野が続き稲作が盛んな地区。西通川の桜並木や十里塚海岸がある。)

11/24に事前準備の「わら選り(すぐり)」に行ってきました。

いつもは田んぼでしているが、今年は大雨で稲わらが濡れてしまい、ビニールハウスで乾かしそのままここでしているそう。最近雨の日が続いていて、今日も雨が降ったりやんだりでした。

見てねでやってみろぉ~と教えて頂きました。名人3人に弟子入りです!

わら選り(すぐり)、稲の茎から葉を取る作業。稲の上の方を持ち(写真左上)、金属を取り付けた道具(写真右上 お手製だそうです!)でわらをクシでとかすようにすると葉が取れてきます(写真左下)。

結構たくさん取れますね(写真右下の足元にたまっているのが取れたのです)。

 

そして昔はこの溜まったわらくずを「わら布団」にしていたそうです!暖かい&使っているうちに体にフィットしてくるんだ~。え?布団?!わらのベットと言えばハイジの世界!!ハイジでしか見た事がない!!(なんかテンション上がる)

全く想像がつかないですね。しかし時代が短期間でこんなに変わってしまうとは・・・祖父母の時代との暮らしの違いに驚きです。昔は稲わらを活用してたんだなぁ。

葉が取れ、ボサボサがスッキリ!この作業を経て、しめ縄や草鞋などのわら細工の材料になります。し、知らなかった、、わら細工をするのにこの下準備が必要だったとは!結構地道な作業です。

 

慣れない私に対してササっと手早い名人たち。うまく&早くできない・・・という私に 「早くできなくてもいい、できるようになるまで教えっからの~」、「小学生に教えるときにも、そう教えてくれと言ってるんだ。」と名人。なんかその声を聞いてそうかぁ~と一安心。こういう教え方っていいなぁとしみじみ思いました。

何かと早く早くと言いがちなこの時代。都会に暮らしていると早さが一番の世界。そんな日々に早くて何がいいのかと、疑問を感じることがあったなぁ。。

仕上げに手で細かな葉をとる名人(写真左)。ここで丁寧にきれいにする作業が大事とのこと。何でも手間がかかる下準備が大切なんですね!

作りやすいように、なでぼうきに合わせた大きさで束ねておきます。数本のわらを紐にして、くるくるっと束ねるのも手早い(写真右)!教えてもらい、自分もやってみたがさっぱりコツがつかめず(苦笑)。

美しい仕上がりです!!さらに数束ごとに束ねておきます。束ねるわらの紐も太くして、、、せっかくその作り方も教えて頂いたのですが、これもさっぱりつかめず(苦笑)。すみません、キャパオーバーで覚えられず(汗)。先人の知恵はすごいですね。名人の技に感服するばかりでした。

12/17、いよいよ藤崎小学校にて「なでぼうき」作りです!

実はその前の12/6に、名人3人がまた下準備をされていたんです!ありがとうございます。名人の技がないと作れないんですね!覚えっかぁ~?と名人。弟子入りせねば~1回では覚えられない~!(;’∀’)

縄になる部分(写真左)作りです。縄の部分にするわら(写真右上 取れないように下を結んでいます)を差し込み、取れないように男結びで縛ります(写真右下)。男結び(解けにくい結び方)も教えてもらいました!すぐ忘れてしまう・・・結び方苦手。とほほ(;´д`)

ここまで準備されていたんですね、名人素晴らしい!

他にも男結びをする前に、木づちでわらを叩いて柔らかくしたりといった工程を経て作られるなでぼうき。わら細工ってすぐできるものではないんですね。

お待たせしました~5年生の作業開始です!

早くしなくていい、丁寧にのぅ、するときれいにできっさけのぅ~、と名人。

わらを2、3本ずつ折っていきます(写真左)。全部折ると・・・「なでぼうき」の形ができました(写真右)!縄にするわらは残しておきます。

男結びをする前に、結ぶところを木づちで叩きます(写真左)。叩いてから男結びをします(写真右)。

これぞ名人の技!「縄ない」にチャレンジ!これは本当に難しいので全くできませんでした(; ・`д・´)

みんな、手の中はどうなっているの??と名人の技に興味津々。

余分な部分をカットし(写真左)、二つを合わせて結びます(写真右)。やっとここまできました!

豆がらとゆずり葉を飾って完成です!!

藤崎小学校の皆さん、ありがとうございました!!失われつつあるわら細工の技、地域の名人に教わることができるのは大変ありがたいことでした!大事に残していきたいですね。