来ちゃいなよ。ゆざまち

吹浦小学校へ行く① 授業に参加

2020-09-28

/ by kaori

 

9/17(金)に吹浦地区の遊佐町立吹浦小学校へ行ってきました。

(吹浦地区 ・・・町の北西部、海と山が間近にあり移住者にも人気の地区。鳥海山ブルーラインの入口がある。)

 

6年生の特別授業で、人口減少による地区の活性化に取り組む内容です。

授業の参考にしたいと町役場の移住促進担当者と、地域おこし協力隊がゲストティーチャーとして一緒に授業に参加しました。

まずは質問に答えるターイム!

遊佐町の定住支援について、移住担当者が回答。(今後移住を考えている方にも参考になる内容と思います!)

 

・町の人口は1年間でどの位減っているか?

年間平均240人。(10年間で約2,000人。20年間で約5,000人減っています。)

 

・町の定住支援の取り組みは?

東京などでPRをし(セミナー、イベント等)、町を知ってもらう。

移住相談、現地案内、町体験ツアー

移住者のフォロー(移住後の支援 挨拶回り、冬支度講座、移住者交流会など)

子育て、仕事、住まい等の町の支援制度

 

・移住者はどんな人?

鳥海山が好き、自然豊かな所で子育て、農業がしたい、起業したい、遊佐町出身者

若い人から人気。

(参考… 昨年の移住者年齢~10代:10人 20~30代:12人 40~50代:10人 60代~:5人 合計37人

一昨年の移住者年齢~10代:9人 20~30代:22人 40~50代:6人 60代~:3人 合計40人)

 

・移住しないのはどんな人?

便利な暮らしが好き、寒さが苦手、地域との関りが苦手、今の仕事や生活に満足

 

・どこから移住?

1位:東京 2位:秋田 3位:神奈川 4位:千葉、埼玉、宮城  他:山形県内からも多い

 

・遊佐からはどこへ転出?

1位:東京 2位:宮城 3位:神奈川 4位:埼玉、千葉、新潟  他:山形県内、酒田へが多い

・その理由は?

進学、就職・転職、結婚など

 

なるほど、町の移住の状況がわかりますね。

地域おこし協力隊が答えるターイム。

・協力隊から見た町の魅力は?

環境(山、海、湧水)、人、食、祭り

 

・町に住むメリット、デメリット

都会にある物が無いのがメリットでもあり、デメリットでもある。

 

・協力隊の取り組みは?

中島隊員:地域資源の発掘及び産業振興に関する活動担当

特産加工品の開発をしている。

→ 町の特産品を使った食品で町を知ってもらう。

 

鈴木隊員:遊佐高校学生生活支援業務担当

県外からの入学者を支援(遊佐町自然体験型留学支援制度)

→ 入学者を増やしたく、遊佐高校生との活動内容など情報を発信している。

 

地域おこし協力隊からの視点が聞けました。

 

 

続いて、6年生が考えた地区の活性化プランの発表です!

吹浦地区の遺跡と伝統行事を活用し、地域おこしをしたいとアイデアを出しています。

 

まずは、小山崎遺跡チームから(※遺跡の詳細は記事下記参照)

・あまり知らない地元の人にも興味をもってもらいたい

・ゆるきゃら、商品化でPR、SNSやパンフレットなどで発信

 

次は、伝統行事アマハゲチーム(※伝統行事の詳細は記事下記参照)

・人口減少が進むと文化が無くなるかも。文化を残したい。

・ゆるきゃら化、SNSで発信、CM作成、ポスター

す、すごい!具体的に考えている!皆でひとしきり感心しきり!!

自分らの小学生の時なんて何も考えて無かった… 町のことをこんなに考えてくれているなんてと感動。

 

ここでフリートークタイム

人口を増やしたい。→どう増やしたいか中身が問題。関係人口なども考慮するとよい。

6年生の皆は将来も町に住みたい?→7割がYES。 残り3割はどこへ住みたい?→酒田、宮城

 

皆の予想より町に住みたい生徒がいて、驚きとともに良かったね、いい町なんだなあと感心。

遊佐町では道ですれ違うと子供たちが挨拶をしてくれます。

(都会なんぞは危ないと、逆に子供に声をかけると不審がられることがあります。)

 

ゆるキャラの方向性が、PR・実現度も含めいいのではないかとの意見が出ました。

生徒の皆さん、先生ありがとうございました。今後の授業の行方も気になります。

 

 

次回は、吹浦小学校の建物をクローズアップ!

なんと、どの教室の窓からも鳥海山が見える、木をふんだんに使用など遊佐町のこだわった小学校の魅力についてお届けします。

 

 

※小山崎遺跡(縄文時代)国指定史跡

鳥海山南西麓の山すそにある集落と、石敷き作業場などからなる水辺遺構。

縄文時代からある湧水池「丸池様」、サケが遡上する「牛渡川」に囲まれている。

鳥海山の地下水が、通常なら残ることの少ない動植物や、木製品、漆工芸品、骨角器などを良好な状況で保存していた。(空気にさらされないので腐らず、酸化せずに残っていた。)

当時の暮らしを解明できる数少ない遺跡として重要とされています。

吹浦小学校で保管している出土品

校長によると昔から身近であり、遺跡周辺から土器のかけらなどよく出てきていたそう。

 

 

※伝統行事 アマハゲ(遊佐の小正月行事 来訪神:仮面・仮想の神々)ユネスコ無形文化遺産登録

吹浦地区の女鹿、滝ノ浦、鳥崎の3集落に古くから伝わる伝統行事。

一見して同じように見えるが、面、ケンダン(蓑)、所作は、それぞれの集落によって異なる。

小さい集落(わずか1kmほどに集まる)の神事のため、世代を超えての貴重な伝統の共有・保存を大事にしている。

 

(以前、紹介したページはこちらからどうぞ『通年来訪神あまはげ、公開!!』『アマハゲとはナニモノ?!』『冬も怠けずにがんばりますから …!!』)