自然の力を引き出すぞ!
こんにちは、ぺいたんです🙋🏻♂️
先日、元協力隊で今は農家として「まえむき。farm」を営む和島さんが竹炭づくりをするということで、取材とお手伝いに行ってきました!

遊佐町に定住している協力隊の先輩である和島さんが実践する、自然の力を引き出す取り組みをご紹介します💁🏻♂️
(ちなみに、約6年前にも和島さんが自身で竹炭づくりの様子を紹介しています。こちらもあわせてご覧ください)
┃竹、燃える
和島さんは、農薬や化学肥料を使わない自然農法にこだわって伝統野菜や在来野菜を栽培。
今回作る竹炭も、自然の力を利用する肥料として畑に撒くんだそうです。
竹炭づくりを行う場所は、和島さんが管理を請け負っている竹林。

「まえむき。farm」の看板商品である「板メンマ」の原料となる孟宗竹を確保するため、畑での農業の傍ら町内4ヶ所の竹林管理を和島さんは請け負っています。
「管理をする代わりにタケノコを採らせてもらう」という、信頼関係で成り立つ価値の交換ですね。
顔が見える繋がりが生む地方の豊かさの好事例だなと感じました。

さて今回は、現役・OGの協力隊員や高校生と一緒に竹林を訪問。
乾燥させるため山積みになっていた間伐した竹を各々火にくべていきました。

はじめは細く乾燥した枝を使って火を起こす

火が大きくなったら、乾燥が進んでいる竹を選んで火にくべる
この竹の間伐にはちょっとした工夫があるようで。
放置すれば鬱蒼としてイノシシの棲み処になってしまう竹林ですが、だからと言って、ただ無造作に切ればいいわけでもありません。
体感上、日が入りすぎるとタケノコが早く硬くなってしまうそうで、和島さんはちょうどいいバランスを見極めて竹を間引きすぎないように間伐を行っているとのことでした。

素人目にも分かる、きれいな日の入り方
┃竹、弾ける
竹を火にくべてしばらくすると・・・
「 「 「 パァァァン! 」 」 」
まるで鉄砲のような強烈な音があたりに響き渡ります。
これは節の中の空気が膨張して節が破裂した音だと和島さんが教えてくれました。
(町でたまに聞こえるこの音は竹の破裂音だったのかと、目の前で体験した新事実にみんな納得の表情でした笑)

竹の破裂音に驚かされ続けながらも、周囲の雑草に燃え移らないよう火の粉の行方に細心の注意を払いつつ、着々と竹を火に追加。
竹は無数の微細な穴があり空気を多く含むため燃えやすいとのことで、火が大きくなりすぎないように注意することも大事です。


そんなこんなでじっくり竹炭づくりを進めていたところ、途中から風が強まってきました。
風が強いと延焼のリスクが高まるため、残念ながら途中で打ち切り。
消火に入ります。
┃竹、炭になる
水をかけると、それまで灰色だった竹炭が一気に真っ黒に!

その黒光りする様子は、思わず見惚れてしまうほどのかっこよさでした。

触ってみると、手で簡単に崩せるくらいのもろさ。
高温で焼くとカチコチに固くなるそうですが、畑の肥料とするには細かくほぐせるほうが良さそうですね。
竹は非常に多孔質で、顕微鏡レベルの無数の穴が開いています。
これが畑に撒かれると「微生物の棲み処」として機能するため土壌が豊かになるのだとか。
しかも炭化しているため土中で分解されないそうで、長い間にわたって微生物の住環境を保ち続けてくれるのです。

┃終わりに
今シーズンだけで今回の30倍はあるというほどの量を作り上げた和島さん。
手間がかかるため肥料として自作する人は少ないそうですが、自然農法にかける和島さんの思いの強さを感じます。

タケノコがゆっくり育つよう竹の間引き方を工夫し、生えすぎた竹は肥料として土に還す。
自然の力を最大限に引き出すように手をかけていくその営みは、人間と自然が共生する一つの理想形に見えました。

(文・写真:白井駿平)