今年は開催!蕨岡修験道ウォーク

2022-04-22

/ by kaori

 

蕨岡修験道ウォーク2022 

蕨岡修験と文化・文化財 ~その信仰の歴史と足跡をたどる~

 

4/17(日)、3年ぶりに開催されました!(近年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため開催を見送っていました。)

当日は雲一つない青空、そして桜がちょうど満開!!待ったかいがありましたね!

 

蕨岡地区:遊佐町の南東部の鳥海山麓にあり、古来より山岳信仰が発展。歴史や多くの文化財、地域行事が大切に伝承されています。大変見どころが多い地区です。

 

過去記事はコチラからどうぞ

蕨岡修験道ウォーク 2021 コースの下見2019 開催の様子

蕨岡地区の史跡 ゆざの史跡・パワースポット巡り→蕨岡地区の所をご覧ください

集合場所の蕨岡まちづくりセンターの広場も桜が満開です(^^)/ 9時に出発式をしてスタートです。「6km」コースと「10km」コースがあります。

遊佐町立蕨岡小学校 鳥海山が見える校舎っていいですよね~。卒業生によると見えるのが普通過ぎて、町を出てからそのことに気づくそう。鳥海山ファンとしてはうらやましい限りです。

両側が田んぼの道路を進んでいきます。

もう~ほんと、いい日です!雲一つなしの鳥海山、写真の撮りがいがあります。

正面に見える松岳山の中腹まで登っていきますよ~、上には「鳥海山大物忌神社 蕨岡口ノ宮」があり、宿坊集落を通ります。

W坂という、斜面にW字状に作られた道路を登って行きます。道路脇に桜が植樹されています。桜並木(写真)がなんとなくW字状に見えなくもない?!

大蕨岡の交通島の桜 約40本が植樹されているそうです。見応えがありますね。

杉勇蕨岡酒造場の煙突が見えます。

鳥海山の伏流水で昔ながらの手造りにこだわった酒造りをしている。飲み飽きない深い味わい。修験道で栄え宿坊が賑わっていた頃より造られています。

モクレンと桜の紅白、青空に映えます!

「鳥海山大物忌神社 蕨岡口ノ宮」への石段の入り口にも桜が。一ノ鳥居が見えます。

こんな感じで続いています。今回は登らず、W坂へ。

機会があったら登ってみて下さいね。木々に囲まれた石段は499段あるそうです。

近くに水芭蕉を発見しました。鳥海山からの雪解け水で育まれています。

W坂の桜 斜面にW字状に整備した道路。桜は約90年近くにもなるそうです、大木ですね!最盛期は桜の名所として賑わったそうです。その当時は上に行く自動車道路がなく、バスが通れるようにと作られました。

花も素敵だけど、樹齢約90年の大木も見応えがあります!木の表情が一つ一つ違いますね~。

桜の木の間から田んぼの風景が見えます。手前の木は庄内柿です。

このW坂の斜面に、山野草がたくさん咲いていました!山野草好きの方におすすめです~!

ヤマエンゴサク 色が紫っぽいのと青いのがあり、小さな花がたくさん。可憐でかわいいです。

左はキバナノアマナ、右はカンスゲ

スミレたち。種類が多く見分けるのが初心者の私には難しい・・・日本には約50種あるそう

これなんでしょう・・・?一見、桜かと思いきやよく見ると、葉も花も違う・・・

他にも赤い実がなっていたり、シダ植物が芽吹いていたり・・・

左はキクザキイチゲ、右はニリンソウ ニリンソウがあちこちで群落をなしていました。小さく白い花がかわいいです。

W坂を上り終えると、大欅が。石段を登り切った所にあります。

悪いものが入ってこないようにと大しめ縄を毎年掛けています。立派で見応えがあります!

大しめ縄づくりの過去記事(2017)はコチラからどうぞ

大泉坊 長屋門 国登録有形文化財になっている長屋門です。

鳥海山大物忌神社 蕨岡口ノ宮 鳥海山大物忌神社は出羽國一之宮で、山頂の「御本社」、山麓の「蕨岡口ノ宮」「吹浦口ノ宮」の3社からなっています。国指定史跡鳥海山の一部です。

 

この周辺は上寺といい、鳥海山への登山口の一つで、古来より山岳信仰が発展してきました。かつて鳥海修験道で栄え、江戸時代には最大の勢力を誇り、三十三坊を有する宿坊集落でした。現在も宿坊の景観が残っており、その当時の様子を偲ぶことができます。(登拝者は宿坊に泊まり、登拝道をたどって鳥海山山頂へ向かった。)

随神門 国登録有形文化財

写真右奥に見える赤い柱は、神楽殿。国登録有形文化財

蕨岡口ノ宮 本殿 国登録有形文化財

本日のみここで御朱印がもらえます。(普段は鳥海山大物忌神社 吹浦口ノ宮で受付けています。車で約20分)

龍頭寺 国登録有形文化財

かつて蕨岡修験衆徒三十三坊の本寺で、蕨岡修験を率いていました。往古は松岳山観音寺と称し、鳥海山大物忌神社の祭祀を司っていました。

仁王像 明治の神仏分離後に、「鳥海山大物忌神社 蕨岡口ノ宮」の随神門から龍頭寺に移されました(その時に天衣などが失われた)。高さ3m30cm

御朱印がもらえます。

観音堂 元は平安時代に松岳山観音寺と称し、十一面観音を本尊としていた。国登録有形文化財

当日は護摩祈祷が行われ、家内安全、身体堅固などの祈願がなされました。

観音堂内の板絵 趣があります。

子安神社 大物忌神社別当 往泉坊の氏神様で、安産と立身出世の神として祀られています。

山本坊庭園 入口に来ました。

中に入ります。

松岳山中腹の傾斜面をそのまま利用している庭園があります。標高110m

町内最大のツバキがあります。遊佐町指定 天然記念物 根回り2.37m、樹高7m 樹齢300年位

立派な上に、花もたくさん咲かせていました。見事です!

夜景ビューポイント 庄内平野の景色が見渡せます。夜は酒田の夜景、花火や日本海の漁火が見えるそうです。

さらに進むと、

「6km」コースの折返し地点、鳥海公園に到着です。こちらにも桜があるんですよ。

カタクリの花が咲いていました。春の妖精ですね!

60m程、坂を上って・・・山桜も咲いていますね!

「6km」コースの方は登らずとも折り返しできますが、眺望が良いので行ってからの折り返しをオススメです!

振り返ると、日本海まで見渡せます!

頂上まで行くと、日向川と酒田市の八幡方面も一望できます。

酒田市街地方面も見えます。頂上の桜はこれからでした。

「10km」コースは、もう少し坂を上っていきます。絶景が待ってますよ!

木立の間から新緑が芽吹いてますね。木々の芽が成長してきていました。

坂を下ると、鳥海山と庄内柿畑の絶景が待っていました!ここまで来て良かったです~

庄内柿の剪定した枝を集めているところに遭遇。剪定をしないと写真左の様に枝が生えているそうです。こんなに生えるものなんですね!!

通常は雪が溶ける前に行うそうです。雪が積もっていた方がハシゴがいらず、枝も拾いやすいんだそう。

県道373を通り、途中から脇道に入ります(写真左側)。坂を上ると、、

遊佐町を見渡せるスポットに来ました(右側が遊佐駅方面、左側が酒田市方面)。桜とあいまって絶景ですね!

下居(おりい)堂とトチノキへきました。入り口近くに白い花が咲いていました。何だろな。

下居堂 鳥海山頂に祀られていた鳥海山の本地仏薬師如来を、冬期に安置していたお堂

トチノキ 遊佐町指定 天然記念物 根回り4.95m、樹高25m

大きすぎて写真に納まりきらないですね。幹も立派です。秋に実がなります。

坂を下ります。

大鳳館 地域の祭を行う館。祭の準備や舞の練習も行う。

こちらも桜が満開でした!

県道373に戻り、後は下ってスタート地点に戻ります。

水仙とスミレが咲いていました。

だいぶ下ってきました。(酒田市方面が見えます)

坂を下ると、スタート時に通った道と合流します。

大蕨岡の交通島の桜まで戻ってきました。

蕨岡まちづくりセンター ゴールです!!風もなく、ウォーキング日和の蕨岡修験道ウォークでした。

完歩証と参加記念品の蕨岡地区文化財缶バッヂがもらえました。バッジは毎回違うそうです!今年は「蕨岡延

年 稚児舞」の柄でした。来年は何かな~

コースマップです。

 

遊佐町の春を満喫できたウォーキングでした!是非機会があれば訪れてみて下さいね。

そして遊佐町では「町民ウォーク」と題し、毎回違う地区を訪れるウォーキングが開催される予定です(今年は4月~7月、10月~12月の毎月1回)。それも楽しみです。

過去記事はコチラからどうぞ 2021.7開催 ふくら「ぶらさんウォーク」