クロマツの植林
クロマツの植林活動の見学に、先月11/9(水)行ってきました。
藤崎小学校(4年生)、高瀬小学校(4年・6年生)と地域の皆さんで行いました。両小学校では、毎年4年生がクロマツについて学習をしています。
日本海側から見たクロマツ林と鳥海山 (白木海岸)
遊佐町の木の“クロマツ”。砂防林として、日本海からの強風から日々町を守っている大事な木です。
冬の強い季節風、塩害や飛砂から家や畑を守るため、江戸時代からクロマツの植林が行われてきました。
(クロマツの過去記事はコチラからどうぞ クロマツ枝打ち、庄内砂丘のクロマツ林 )
子ども達にクロマツ林の現状や、保全活動の大切さを教えているのは、「砂丘地砂防林環境整備推進協議会」の皆さんです。クロマツの整備や植林、松くい虫対策などの活動をしています。
「砂丘地砂防林環境整備推進協議会」の皆さんと、地域の方が一緒に植林の仕方を教えてくれます。
今回は、青塚海岸沿いの砂丘地に苗木を植えます。松枯れとなった部分を整地してあります。
2年程成長した苗木(写真左上)→ 穴を掘った所に入れ、土をかぶせます(右上)
足で踏み固めます(左下)→ 風や雪で倒れないように、ひもを結びます(右下)
ひもを結ぶのがコツがいるようでした。無事に大きく育ってね。
一つ一つ丁寧に植えていきます。約500本だそうです。
みんな黙々と作業中!
未来のクロマツを守っていく子供たち。頼もしいですね。
作業終了後、教えてくれた皆さんにお礼の挨拶です。お疲れ様でした!
クロマツは成長すると、高さが30m以上になります。樹齢は50年位。
真ん中の茶色いクロマツは「松くい虫」の被害で枯れてしまっています。被害にあった木を伐採したり、薬剤散布や、樹幹に薬剤を注入するなどの対策を行っています。
植林した苗木は松くい虫に強い品種とのこと。全国的に広がる松くい虫の被害。長年各地で苗の開発が続けられているそうです。
一番海岸に近い所のクロマツ。海からの強風の影響で砂丘沿いに傾いています。一番最前線の過酷な環境が伺えますね。
ここにも茶色いクロマツが。海に近いので塩害かもしれません。
「砂丘地砂防林環境整備推進協議会」の皆さんと、地域の方が植林を行っていました。今年の3月にも行ったそうです。
苗木は15年ほどで10mもの高さになります。大きく育つまで、下草刈りや枝打ちなどの整備をします。日が当たらないと枯れてしまうそうです。
地域一体となって、クロマツ保全活動をしている皆さん、大変すばらしいです!
昔から守り続けてきたクロマツ林、大切に子供たちへつないでいきたいですね。
2月に藤崎小学校4年生が、山形県から「やまがたカーボンニュートラル大使※」の委嘱を受けました。
YouTube県公式チャンネル「やまがたChannel」にて、各大使の取組み紹介動画などを配信中。ぜひご覧ください。
※山形県が2050年のカーボンニュートラルの実現に向け、環境に関心を持ち、取組みを実践している小・中・高校生のグループを対象として委嘱。カーボンニュートラルについて考え、話し合い、交流するとともに、それぞれの取組み事例や取組みの大切さなどを情報発信することにより、実現に向けた機運の醸成と県民一人ひとりの取組みに波及させることを目的としている。