鳥海山夏山開き&ヘリ荷揚げ
毎年7月1日に鳥海山大物忌神社 吹浦口ノ宮で、鳥海山に登る人の安全を祈願する神事が行われます。(去年はコロナ禍の為、神職のみで行われました。)
そして別日ですが、鳥海山の山小屋へ荷物をヘリコプターで荷揚げする作業が行われるとのことで興味津々!ウォッチしてきました。
まずは神社での神事から行きます。(鳥海山大物忌神社についての過去記事はコチラからどうぞ)
立派な一ノ鳥居をくぐって、
ニノ鳥居をくぐると下拝殿があり、ここで行われました。普段は閉まっていて、神事の時にしか入れないそうです。貴重な機会!今回参加させて頂きます。鳥海山好きとしては大変ありがたい!!
中に入らせて頂きました。チョウカイフスマの「社紋※」がかわいい(上から下がっている布)。
※鳥海山大物忌神社の「社紋」は、鳥海山の高山植物で固有種の「チョウカイフスマ」が元になっています。遊佐町の花にもなっています。
お供え物をお捧げする様子です。その間に雅楽が奏でられます。やはり笙(しょう)・篳篥(ひちりき)・龍笛(りゅうてき)の生演奏はいいですなぁ~
着ている装束の洗濯はどうしてるのかなぁ~、、なんて思ってたりしてたら
獅子舞が始まりました!勇壮ですね、なんか獅子舞ってテンション上がりますねぇ~大興奮です!
そしていよいよ巫女さんも登場です。巫女舞、こちらは厳かで煌びやかな感じで素敵です!
無事に神事が行われました。毎年登山者の安全を祈って下さっていたんですね。ありがたい。終わると同時に、あれよあれよという間に供物をお片付け。もうちょっと飾っておかないのかしら~、もったいない~と思う庶民の私でした。
そしてヘリコプター荷揚げ作業のウォッチングへ行ってきます!大平山荘から山小屋へ運びます。
7/5に予定していましたが、あいにくお天気が良くなく中止に。次週へ持ち越しとのこと。他の山にもひっぱりだこで、ヘリ大人気、絶賛繁忙期中!
その週末に山小屋に泊まるお客様のための分を、なんと人力で荷揚げされたそうです!有難いですね、お米とかおかずとか。昔はそうしてたんでしょうね。皆さんお疲れ様です。
7/14荷揚げ再トライ。そして午後から雲が。山頂にかかってきています。
梅雨時ということもありますが、鳥海山の頂上付近の年間降水量は平地の10倍にもなると推定され、なんと世界でも有数の降水量で、冬期の降雪量も非常に多いといわれています。
そうすると雲が全くない日は少ないのですね。そのおかげで豊富な湧水が麓の田畑を潤しています。遊佐町の生活用水も全部湧水なんです!
近づくとこんな感じ。山の天気は変わりやすいですね。ダメもとで荷揚げ現場へ行きました。上はどうなっているのか!?興味津々。
大平山荘から下の遊佐町が見えます。こんな雲の感じになってました。上に上がるにつれ、雲が広がり雨もパラついてきていました。(鳥海ブルーライン開通の過去記事はコチラからどうぞ 紅葉見頃の過去記事はコチラからどうぞ)
さて現場は?!というと、途中で終了し片づけをしていました。全く上が見えません。やはり雲があるとヘリコプターが飛べないそうです。次回へ持ち越しです。
7/16荷揚げ再トライ、やっとお天気も良く荷揚げ作業も無事でき、ウォッチングもできました!今日は月山で荷揚げしてからの鳥海山での作業とのこと。ヘリ、働きますね。
大平山荘に到着(4合目 標高1,000m)。駐車場にノハナショウブが咲いていました。
待ち構えていると、爆音とともにヘリコプターが登場しました!ヘリコプターかっこいい!近くで見る機会は中々ないので良かったです!
荷物をつけて、
いざ出発!
それにしても速いです!あっという間に飛び立ち、また戻ってきます。
この荷揚げに沢山の方が関わっていることが発見でした、皆さんのおかげで成り立っているのですね。山小屋が無事運営されますように。(去年はコロナ禍の為、山小屋営業を見送っていました。)
もっけだの、ヘリコプター。
(もっけだの:庄内弁でありがとう、申し訳ない、悪いねの意。もっけ:滅多にないこと)
鉾立の展望台まで行ってみました。途中から秋田県になります。(5合目 標高1,150m)
雲との景色もいいですね、山頂がチラリと見えました。
トンボも沢山飛んでいました。道端のホタルブクロ(右)もかわいい。
ミヤマトウキ、ミヤマカラマツ
鉾立登山道が続きます。少し行ってみました。
ヨツバヒヨドリ、タカネアオヤギソウ
クガイソウ 蝶が飛び、とってもきれいでした。
鳥海山を後にします。また来ますの~。
帰りに、ふもとの吹浦地区に咲いていた大きいねむの木。