稲倉岳に行ってきました!
御浜小屋から見える山、稲倉岳に行ってきました!
両側を鋭い崖に挟まれたあの山です。
その姿を見てからずっと行きたいと思っていたのですが、その行程は想像をはるかに超えるハードなものでした。
「新山より低いんだから…」なんて侮ってはいけません!
こちらをご覧ください!
リーダーがこんなのを作ってくれました。
「鉾立口~御室」と今回の「林道除雪終点~稲倉岳」の行程を比較してくれたものです。
そうです! 高低差は稲倉岳の方があるんです!!
行く前に見なければよかった…。
リーダーも「知らない方が良かった…」と。
でも、こんなことでは諦めません!
ずっと行きたかったところなんです!!
出発点付近から見上げる稲倉岳。
谷の反対側には鉾立山荘があるはずですが、ここからは見えませんでした。
「前は登山道もあったんども、今は廃道さなったさげ、行ぐあんば春先だろの」
(「以前は登山道があったんだけど、今は廃道になってしまったから、行くなら春先だろうね」)
とガイド協会の方から聞いていた稲倉岳。
山の住人に見送られ、いざ出発です!
残念ながら車は行けません。 リフトなどもありません。
そうです、歩いていくのです!
途中、目印にされているというブナの木陰で休憩を取りつつ、ひたすらに登るのです。
特に名前は付いてないということで「○○でいいんじゃない?」なんて話にもなったんですが、忘れてしまいました。 ごめんなさい、ブナの木さん。
天気と心地いい風が背中を押してくれます。
おっ、あそこか! 目的地が見えてきました!
がんばれ自分!
所々で顔を出してくれる新山と七高山に励まされながら進みます!
でも、なかなか近づいてこない…。
山頂はもう少しのはず…。
周りには木々もなくなり、どのくらい進んでいるのかもわからなくなってきます。
こういう時は、焦らず、ペースを崩さずに行くしかないですね。
近づいているとは思うけど、あとどのくらいだろう…。
やった! いよいよ山頂だ!
がんばったぞ!!
と思ったら…
え~~~っ!? まだまだあるんかい!
隠れて見えていなかったとは…。
9割は心が折れました。
今日はここまででいいかな…。 他のにも同じように思っていた方がいたみたいです。
途切れた気持ちを戻すというのはなかなか大変ですね…。
とりあえず飴ちゃん、お茶、ストレッチ…。
景色を見ながらリフレッシュ。
無心でおにぎりを食べて、エネルギーチャージ…!
とにかくいろいろやって、気持ちをリセット!
うん! 行ける!!
よし今度こそ、山頂へ行くぞ!
もう少しだ!!
というところで、「うぅ…」という声が。
脚を攣ってしまたのです。
ザザザザッとリーダーが駆け寄り伸ばしてあげるのでした。
さすがガイド協会メンバー!素早い対応です!頼りになります!!
休憩をしながらとはいえ、5時間以上掛かっています。
疲労を考えれば当然かもしれません。 しっかり伸ばして再スタートです!
ついに到着!
山頂!!
「なんも見えねぇ!」
いやいや、すごいのが見れました!!
どーん!! と新山と外輪が見えるんです!
その迫力に「うぉ~っ」、「すげ~!」、「ひゅ~~っ!!」と、それそれがいろんな声を上げるのでした。
いつもは向こう側から見ているんですね。
残念ながら御浜小屋は見えませんでしたが、こんなにすごい景色の中にいたとは想像もつきませんでした。
やったぜ! 登頂成功!!
帰りは、途中までスノーボード組と駆けっこ組に分かれて楽しみました!
帰りも気持ちいいんです!
めちゃくちゃ気持ちよくって、楽しいんです!!
終盤にはこんなアトラクションも!
この渡れそうで渡れない川幅というのがドキドキするんですよね。
山を見返しながら、
「今日は最高だったね!」
「さっきまであそこにいたんだねぇ」
なんて話しながら余韻に浸るのでした。
この日は全行程で10時間弱となりましたが、
天候や雪のコンディションも恵まれ、本当に素晴らしい一日を送ることができました。
シーズンは限られるようですが、ぜひまた行ってみたです!
(「鉾立口~御室」往復くらいの時間が掛かりました)
ちなみに、
先週末、同じく稲倉岳に行った遊佐町出身の鉄人は、私たちの半分の時間で往復したそうです。ひえぇぇぇ~。