カニ汁部発足!?
モクズガニです。
上海ガニと見た目も味もほとんど同じだそうで、イコール!とっても美味だそうです。鋏脚(カニの象徴ともいえる大きい脚部分)に毛が生えているのが特徴です。上海ガニとは従妹くらいの関係でしょうか? 鳥海山から流れる川のある遊佐町ではモクズガニが採れちゃいます。
じーっと見ていると一人一人(一蟹一蟹?)表情が違い、しかもゴニョゴニョと話し合っているような音もして…と感情が乱されますが。ここは心を鬼にして!カニ汁部の発足です! 笑
まずは部長を紹介、ちょっとお茶目だけど頼れる存在。
よ!!ぶちょー!
ガニ汁(ここからはカニ汁ではなくガニ汁と、正式名称で参ります)とは、最近は缶詰も出ているようですがその土地に住んでいるからこそ味わえる季節の美味しい黄金の汁です。「一見さんお断り。」とまではいきませんが・・・ 地元でも貴重な一品。
さて、ガニ汁作りには欠かせない3種の神器をご紹介。
何をどこで使うでしょうか?
さすがは部長。道具は念入りにチェーック!
ガニ汁には小松菜を入れます。ガニ+何を入れるか?も談義ネタの一つで、遊佐町の中でも住んでいる地域によって微妙に違うそうですよ~ 他にはネギと豆腐バージョンなどもあるそうです。
まずはカニの動きを緩めるためる作業。
ここで登場!神器アイテム1の千枚通し。
お腹の固い部分を取って、
カニを反対にし、甲羅を取って、 カニ味噌の登場です!
エラの部分を取ります。
エラと目、足先の爪の部分以外は全部使います。栄養満点!
固い爪先を神器アイテム2のハサミで切り、鋏脚を神器アイテム3で下処理します。
こんな感じ。
下処理したカニと水と味噌を入れて…
ミキサーーー!!!(ミキティー風に)
そして漉していきます。
現代はミキサーがあるのでカニを砕く部分はミキサー君にお願いするそうですが、ひと昔前まではすり鉢を使ってすべて手作業で行っていたそう。それでもすり鉢で作ったものはまた一味違い、現在でもこだわってこの作業で作る方もいるそうですよ。
ミキサーに入れなかった甲羅部分は最後に入れて、飾りに使います。
ここで一つ感想を。お気づきの方もいますでしょうが、このガニ汁は生きているカニを新鮮なうちに捌いて下処理していきます。カニの甲羅を取る際にかなり力を入れないと取れないのですが、その感触が「命をいただいている」ということを改めて感じ、日々感謝する気持ちを忘れないようにしよう!って思いましたとさ。
さて、これはハサミ脚! 茹でてお酒のつまみに。日本酒に合うー!!!そうです。
それにしても毛深い、
そうこうしている内に、小松菜も投入しガニ汁が出来上がりましたよ~ 何ともいえない濃厚な香りが漂うのです。
産卵前のカニには脂がのっていて最高の仕上がりに。
ガニ汁部部員全員集まって今日の活動を振り返ります!(※言い方を変えれば宴会です)
この刺身盛りも…
この塩辛(シンプルな味付けがとても美味でした)も、メンバーが用意してきたもの。
何とも3人集まれば何がしのプロがいる!という遊佐町です。
カンパーイ!!!