大黒様ごっつぉ作り

2021-12-14

/ by kaori

毎年12月9日大黒様の御歳夜(おとしや)」庄内地方の伝統行事です!

 

七福神の1人の大黒様をもてなし、大黒様にあやかって商売繁盛、子孫繫栄を祈願します。各家庭で大黒様の掛軸や像を祀り、ごちそうのお膳とまっか大根(二股大根)をお供えします。一年の収穫や収入を感謝する意味が込められています。

 

はじめて見ました、大黒様料理!何やらめでたい&体によさそう!地域の伝統料理を知りたいな!ということで、

12/9(木)の大黒様ごっつぉ料理教室に参加しました。(開催を待ってました~!去年はコロナ禍で中止でした。)

 

遊佐地域づくり協議会での「食に関するの健康教室」”孫、子の代まで伝えたい郷土食”のテーマで開催されました。ヘルスメイトの皆さんが教えてくれます!

 

※ヘルスメイト:地域の健康づくりを行う食生活改善推進員。食育アドバイザー。協議会組織があり全国に会員がいます。”私達の健康は私達の手で”をスローガンに、食を通した健康づくりのボランティア活動を行っています。

 

過去記事「家庭でのお供え&ゆざごっつぉ」についてはコチラからどうぞ

棒だらと大根煮じっくりことこと…母の味

今回は時間が足りないとのことで、なんと前日からヘルスメイトさんが用意して下さってます。ありがたや~。

棒だらを水で戻し、手間暇をかけて骨まで柔らかく煮た山形の郷土料理です(半日は要します)。棒だらの旨味が凝縮されています。

棒だら:マダラの干物。昔から保存食として親しまれ、正月などのご馳走に欠かせない干し魚。特に鮮魚が手に入りにくい内陸地方では貴重なたんぱく源でした。

人参の白和えごまと豆腐でまろやかに

鈴木隊員も参加し、人参を手際よく切っています!今日は人参ですが、遊佐町では庄内柿を和えるのが好まれているそうです。食べてみたいなぁ~

湯通して水を切った豆腐を、すり鉢でよくすり混ぜ合わせます。茹でた人参と和えて完成。

黒豆なます大黒様の日のお膳用に作られるなます

水に一晩つけた黒豆をすりこぎで叩き潰します。飛び散らないようにビニール袋に入れて潰します(写真右)。酢と合わせることで、黒豆から鮮やかな色が出ます。すりおろした大根と和えます。

黒豆ごはん大黒様のお膳にお供えするごはん

酒、塩、醤油の味付けが効いて、美味しい黒豆ごはん。色もきれいに出ています。

ハリハリ漬けぱりぱり食感から名付けられた、干し大根の漬物(写真左中央)

これも一晩漬け込んだ物を用意して下さいました。またまたありがたや~。

 

ハタハタの田楽冬荒れた日本海で雷が鳴る頃に獲れるハタハタ(写真左下)

焼いたハタハタに田楽味噌をぬって、焼き目をつけて頂きます。

子持ちのハタハタを食べることで、子孫繁栄の願いが込められています。ハタハタの卵はプチプチと歯ごたえのある食感です。今年は不漁(昨年の半分以下、価格が2倍以上に!)で例年2匹の所、今年は1匹とのこと。

 

この他に、「納豆汁」「豆腐の田楽」「米炒り」という米菓子もお供えするそうです。豆料理のご馳走ぞろいで、豪華&健康によさそうですね。豆尽くしの料理は、家族がまめ(健康)に暮らせるようにとの願いも込められているそうです。

 

どの料理も一つ一つ丁寧に手間暇をかけて作られている大黒様ごっつぉ。収穫を感謝し、子孫繁栄を祝う行事のお膳なんですね。郷土食の豊かさを実感しました。

ちゃんとお供えして食べると、なんだか気持ちも整いました。心のこもったお母さん方の受け継いできた料理。昔からある行事の食っていいですね!

 

だんだん若い人は作らなくなっているそうです。スーパーでも御歳夜の料理が買えて便利になっています。

今の時代は時短レシピが流行り、それとは真逆の手間がかかる伝統料理。なんだか心のゆとりや豊かさも、時短になればなるほど無くなってきているような・・・

ごちそうもあちこちで簡単に手に入る時代。おばあちゃんの時代とは別世界みたい。みんなで作ってごちそうをありがたく食べる光景がもう遠くなりました。なんだかこれでいいのかなぁ、豊かさってなんだろうと思う私でした。

 

ヘルスメイトの皆さん、ありがとうございました! ※感染防止のため、皆さんテイクアウトで頂きました。