ゆざの史跡・パワースポット巡り【続編】
「遊佐細見往来」という江戸時代の遊佐を巡ったという文章が残っています。
天保2年(1831年)幕末の頃、現在遊佐地区にある下長橋の風流なる人々が、遊佐のことを知らないなぁ、と村々の史跡を2泊3日で旅したという内容です。
遊佐地区・・・町の中心部。町役場や駅がある元町エリアには沢山の自噴井戸があり、掘れば鳥海山からの湧水が出るといいます。下長橋は遊佐地区の南に位置します。
その文章を元に、遊佐地区では「ふるさと文化再発見事業」として、現代の令和版の史跡巡りを年1回行っています。
題して、「遊佐令和細見往来めぐり」-パワースポットめぐり―
今回は去年開催された、稲川地区を巡った回を紹介します。(2022年9月開催。2021年開催予定だったが、感染症対策のため延期となっていた回)
稲川地区・・・平野が多く稲作が盛んです。田んぼと鳥海山の景色が美しいです。十里塚海岸(海水浴場)や西通川の桜並木、玉龍寺(江戸時代、庄内藩の国替えで文隣和尚が活躍)があります。
稲川まちづくりセンターは眺めがよく、隣の鳥海パノラマパークは人気のスポットです。
遊佐町民も「史跡は詳しく知らねけどもえっぺ(沢山)ある~!」という数々のスポットへ、江戸時代の人に思いを馳せつつ、レッツゴー!
過去記事はコチラからどうぞ 遊佐地区・蕨岡地区・南遊佐地区を巡った回(2020年開催)
稲荷大明神(後藤寺) かつて旧歴7/7の祭日に、草相撲が行われていました。他の地域からアマチュアの力士が勢揃いし、各集落の神社でも盛大に行われたのだそう。出店もあったそうで、各集落での一大イベントですね!カワイイきつねの木彫がありました♪思わず撮影。
住吉神社(岩川) 立派な大欅、相撲の碑があります。ここでも草相撲が盛んだったのでしょうね。昔は境内に土俵のある神社が多くあったそうです。
三上神社(坊主新田) 神代神楽が舞われていたそうです。
職員の方の話によると、小さい頃にこの神社の境内で遊んだり、社殿の下に潜り込んだりした思い出があるとのこと。私も神社でよく遊んでいて楽しかった記憶があります~。
大井神社(大井) 「地蔵ふり」という行事が行われています。1/6の夜に子供達が集まり、地蔵様を振り回してその年の稲作の豊凶を占います。
酒で身を清めた木製の地蔵様に手綱を2本縛り、2人で縄跳びのように地面に向かって振り回します。その地面の掘削の状況から豊凶を占います。子供達が地蔵様と一緒に遊び、元気に育つようにとの願いも込められています。
三上神社(服部)
天井画と絵がとてもきれいで立派でした。
お地蔵様。なんか、かさこじぞうを思い出します。
古四王神社(小服部) 町内の古四王神社の中で最も大きい宮です。
諏訪神社(北福桝)
石垣茂左ヱ門家 庭園(宮田) 江戸時代からの豪農、石垣家の庭園。酒田の名庭師、山田挿遊の築造(酒田の清亀園や浜畑寄暢亭などを手掛けました)。
池を中心とした回遊式庭園の本格的な造りです。庭に面した母屋の奥座敷があります。庭園の外には田園が広がり、その先の庄内砂丘の松林の眺望を庭から眺めることができます。
今回は特別に家主さんのご厚意で、庭園を巡らせて頂きました。ありがとうございました。
庭から見た母屋。とにかく屋根が大きく立派です。重厚な造りですね~。
書や調度品などのしつらえも、とにかく風流、風雅さを感じます。柱も立派です。
縁側の石、なんと海岸から持ってきたのだそう。確かに侵食された跡があります。ひえ~、スゴイ!
縁側の木の板が斜めになっています。カッコイイ~造りです。職人さん素晴らしい~。
こちらも、もう見るからに普通のものではありません。(庶民の私でもわかります)
左の石は形が凝っている、中央の金属?の板も見たことない!です。
庭園も、どれをとっても細部まで趣向が凝らしてあり、見たことがないものばかりで見る者を飽きさせません。
皆さんから驚嘆の声が上がっていました。私ももう大興奮しっぱなし!!(あまり詳しくないのですが・・・(^^;))
そのすごさに追い付いていけず、まさかの写真が撮り切れない状態に(笑)伝えきれてない所がまだ沢山あるのでした~!!
こちらの松、根張りがたいそう立派です。
なんでも庄内地震の時に、「陶器が焼けて固まったもの」で、酒田市から持ってきたものだそう。盛り固まっていますね。ははぁ~~。
蔵に祀られている神社。
鳥海山を模した石。
もう鑑賞タイムが止まりません。。。とても素晴らしい庭園です!
来月9月には、稲川地区の続きを巡る回が開催予定とのこと。新たな史跡、パワースポットの発見が楽しみです。