吉田清若人形芝居と船絵馬in旧青山本邸

2021-12-27

/ by kaori

旧青山本邸にて企画展
「遊佐の古典文化」~吉田清若人形芝居・船絵馬~ 11/30~4/17開催中です!

人形芝居に船絵馬??気になります!&旧青山本邸も紹介します。

第2展示室(写真右)で開催されています。

入り口に”遊佐刺子”ののれんがお出迎え。独自の文様もある伝統の刺子です。遊佐町の町章のマークですね。

かつて遊佐に吉田清若人形芝居」という人気を博した人形座があったそうです!
明治~昭和にかけて全国巡業したという人形芝居の一座です。

企画展では衣装や道具などが特別公開されています。

杉沢地区の吉田清若さん(本名 小野寺傳太郎)が18歳の時(明治36年)、秋田県由利本荘市の「猿倉人形芝居」の創始者、吉田若丸さんに弟子入りをしました。それから吉田清若の芸名をもらい一座を構えました。以来50年以上、北海道から九州まで巡業したといいます。昭和34年、74歳の時の巡業を最後に一座は幕を閉じました。

各地の人形芝居は、戦後テレビの普及などで衰退し、継承者も減少しました。

「猿倉人形芝居」は定期公演など、各地で精力的に公演を続けているそうです。

「岩見重太郎 武勇伝」 大蛇退治の場面 (人形を操る演じ手は約二人。それぞれが二体掛け持ち)

 

吉田清若人形芝居は、古典劇に工夫を加えて行われる教育劇、児童劇の創作など近代感を取り入れているのが特徴で、大蛇退治や化け物が登場する演目もあり、チャンバラの時に刀から火花が飛んだり、水を使ったりする仕掛けもありました。ユーモラスかつ誰にでも楽しめる大衆娯楽として全国で人気を博しました。

木彫りの人形から小道具、舞台の背景まで全て手作り。演目の脚本や三味線、演出も手掛け徹底していたといいます。

 

人形芝居、生で見たことがないですね。娯楽が少ない時代、紙芝居よりもリアルでライブ感があったんでしょうね!

人形座があったという遊佐の伝統文化の暖かさに触れ、当時の一座の様子を垣間見ることができる展示でした。

 

続いては、海沿いの神社に奉納された船絵馬」です。

江戸末期~明治中期にかけて浜通り地区の船乗りが、漁業や海運での海上安全祈願などで神社に船絵馬を奉納しました。絵馬には自分の船の絵を描かせたそうです!大海原を巨大な帆1枚で帆走する和船。海は危険が伴う大変な仕事だったことが伺えますね。当時の人々の祈りが伝わってきました。

今回、服部興野の船玉神社の修復された船絵馬の一部が特別公開されています。町内合計で91点が遊佐町の有形文化財に指定されています。

 

現在、山形県の事業「未来に伝える山形の宝」を活用して、剥離や汚損などが進まないように現存の形での保存修復の作業を行っています。東北芸術工科大学の文化財保存修復研究センターの研究員さんや大学院生さんにより修復が行われたそうです。今後も他の集落の神社にもある船絵馬の修復を計画しています。

第1展示館(昔は大工小屋)に船の展示があるので、合わせて見ると実際の船の様子がわかりやすいです!

当時は北前船※が活躍し、その利益は大変大きなものでした。各地の文化交流にも一役買っています。しかし数多くの遭難や難破があったといい、まさに命がけの交易でした。

※北前船:大阪~北海道を日本海周りで航行商品を売買する帆船の商船群のこと。

服部興野の「船玉神社」 旧青山本邸から徒歩5分の所にあります。

彫刻も立派です、上には龍がありますね。中は閉まっていているので、企画展での船絵馬をご覧ください。

後日、中を見せてもらえる機会がありました!沢山の船絵馬が飾ってあり、海上安全を祈願した絵の奉納もありました。

神社裏の松林を抜けると、すぐ日本海が広がっています。神社からは海の音が聞こえていました。

 

 

旧青山本邸の母屋では、季節の展示が行われています合わせてご覧ください!

今は、正月飾りの展示12/6~2/7)です。正月飾りの後は、雛飾り、端午の節句の鎧飾りなど季節ごとの展示に変わります。

お正月の祝い膳 蒔絵の重箱や銀の徳利!があったり、鯛の掛軸が目を引きますね。

 

見どころ満載の旧青山本邸。ニシン漁で成功した北海の漁業王と言われる青山留吉さんが明治20年に3年かけて建てたものです。ニシン御殿と呼ばれています。遊佐にこんな豪邸が!!当時、漁村の茅葺屋根などの家々の集落に、突如立派な瓦屋根の邸宅が出現したことは、まさに故郷に錦を飾る!できごとですね。

昔の手作りのガラス窓から見るお庭。巨岩や名石、灯篭が枯山水庭園にひしめいてます!→→もうたくさんありすぎてこの表現に(笑)

この廊下の壁の模様、デザインがオシャレで好きですね。ガラスの模様もレトロでかわいい(明治期に長崎で作られた高価な絵入りガラスだそう)。

離れ上座敷の天井の折り鶴。とてもオシャレだなぁ!と感心して見ていたら、なんと、ハエどまりと言われるもの(ハエが白いものにとまる習性を利用したもの)で天井の汚れ防止と美観のためだそう。もう感心しちゃいました。

ここに載せきれない位の豪華な造りが、たくさんありすぎます!!今では手に入らいものもあるそうです。時間があればボランティアガイドをオススメします!興味のある方は是非。詳しく説明が聞けます。(要予約。下記記載の遊佐町の紹介ページからご覧ください。)

まだまだ季節の展示がありますよ~♪母屋を出て、正面の土蔵へゴー!

西土蔵が受付(写真右)になっていて、東土蔵は展示館(写真左)になっています。受付も土蔵だったんですね、、全く気が付きませんでした。

西土蔵(受付)の鏝絵。亀がリアルでいい感じです。(受付内にあるので非公開です。今回は特別に見せてもらいました!)

東土蔵の入り口。西土蔵の鏝絵と違いますね!青山家の家紋の三つ柏も背景が白黒違っています。さすが凝っています。

立派な錠前がついていました。旧青山本邸、説明書きがない所にも随所に見所が・・・!

屏風などの展示が季節によって変わります。端午の節句には青山家に伝わる鎧兜などが飾られます。これも気になりますね!

何度行っても発見がある旧青山本邸。ぜひ足を運んでみて下さいね。

 

 

 

◆旧青山本邸◆ 国指定重要文化財

遊佐町青塚の貧しい漁家に生まれた青山留吉が、北海道の漁業で功を成し、その財で故郷に建てた邸宅。

開館時間 9:30~16:30(入館は16:00まで) 冬期(12/1~3/31)10:00~16:00(入館は15:30まで)

休館日 月曜日(月曜日が祝祭日に当たる場合は翌日休館)、12/29~1/3

入館料  <個人>一般 400円 大学・高校生 300円 小・中学生 200円
◇◇◇◇◇<団体>一般 350円 大学・高校生 250円 小・中学生 150円

 

遊佐町の紹介ページ(こちらに記載のボランティアガイドがオススメです!無料)はコチラからどうぞ

Facebook(季節の展示の情報などがUPされています)はコチラからどうぞ

 

旧青山本邸

  • 住所
  • 山形県飽海郡遊佐町比子字青塚155番地
  • 駐車場
  • アクセス
  • 羽越本線遊佐駅から車で15分