横町神代神楽~諏訪神社~
『 横町神代神楽 』(町指定無形民俗文化財)が7/2(土)に、規模を縮小してですが開催されました!3年ぶりとのことでうれしいです~、新隊員と見に行ってきました。
吹浦地区横町の諏訪神社神楽殿で、毎年7月の第1土曜日(19時~)に5つの演目を奉納公演しています。
演目は日本神話を題材にしたもので、「源の頼光」「刀くぐり」「八幡太郎」「阿部の安奈」「伊邪那岐の命」「須佐男の命」などがあります。
笛や太鼓・カネに合わせて舞手が独特のセリフ、力強い足運びで舞います。
今年は3演目「八幡太郎」「伊邪那岐の命」「須佐男の命」、売店なしの開催でした。密を避け感染防止に努めて、存続のためにも公演を行ないたいとのことです。
2019年の様子は過去記事コチラからどうぞ
2022年の遊佐町民俗芸能公演会はコチラからどうぞ
吹浦地区横町の諏訪神社へレッツゴー。
(吹浦地区 ・・・町の北西部、海と山が間近にあり移住者にも人気の地区。月光川河口に吹浦漁港があり、釣り人にも人気のスポット。鳥海山ブルーラインの入口がある。)
「鳥海山大物忌神社 吹浦口ノ宮」の一ノ鳥居の前を左に曲がります。ここから徒歩5分位です。
道なりに進んでいくと、右方向に坂道が続きます。
その道中に猫を2匹発見!ほのぼのします。遊佐は日向ぼっこやお散歩していたりする猫が多いかも。どちらもそれぞれ良さがあるかわいい~にゃんこでした。
けっこう本格的な坂が続くな~!と思っていると「諏訪神社」に到着です。横町神代神楽保存会の″のぼり″が目印。
神社の裏からも入れます(吹浦小学校側。当日は空き地に駐車できます)。
本殿の横に神楽殿があります。私が住んでいた千葉では神楽を舞う神社が近くになく、全く観た事がなかったので興味津々です。
皆さんだんだんと集まってきました。蚊取り線香をあちらこちらで焚いてくれています。気になる方は虫よけスプレーで万全ですね。
神楽殿での最終練習は木曜の夜だったそうで、ベテランさんから小学生、中学生も参加しているそうです。そして今回は、新人の舞手さんが2名、練習を積まれ初舞台とのことでした。地域の皆さんで伝え支えているんですね。
「八幡太郎」平安時代後期、八幡太郎義家(源義家)を将とする官軍が、反乱軍(奥州で朝廷に反旗を翻した安部氏)を征伐する一幕です。
八幡太郎義家(源義家)を将とする官軍の登場です。
反乱軍の安部氏が現れました。
いよいよ対決です。
官軍が優勢でしょうか
最終決戦!大将同士の戦いです。
弓矢での攻防が繰り広げられます。
あわや安部氏~
官軍の勝利で完。
ダイジェスト版ですが、動画で是非ご覧ください。
子供たちも元気に神楽を観に来ていました。大人から子供まで一緒に観るっていいですね。
「伊邪那岐の命」イザナギとイザナミの神話のうちの、二場面が取り上げられている一幕です。
伊邪那岐の命の登場です。
カネはなんと、小学2年生の児童が担当です!素晴らしい~親子で神楽にでているそう。
天の浮橋に剣を納めに行くという伊邪那美の命に、一緒に行くという場面。
黄泉の国から帰ろうとする伊邪那岐の命。追ってくる鬼を追い払う場面。
鬼を追い払った伊邪那岐の命で完。
動画で是非ご覧ください(ダイジェスト版)。
「須佐男の命」八岐大蛇退治の一幕です。
高天原を追放された須佐男の命(スサノオノミコト)が出雲の国の斐伊川にさしかかります。
娘を大蛇(おろち)に食べられてしまうと嘆き悲しんでいる老夫婦に出会います。
八岐大蛇なる怪物にすでに娘が何人も食べられ、残った一人の娘も食べられてしまうと聞き、須佐男の命は大蛇退治を決意。
大蛇は頭が八つに尾が八つ、眼はホオズキのように赤く、八つの谷と尾根にまたがるほど巨大で、背には苔や杉や檜が生え、腹は血でただれているといいます。
須佐男の命は老夫婦に毒酒を作らせ、 これを大蛇に飲ませます。
大蛇が酔って眠った所を、須佐男の命が退治します!
退治したところで完。
この時、 大蛇の尾から現れた一振りの剣を、高天原の天照大神へ献上しました。
動画で是非ご覧ください(ダイジェスト版)。
YouTube「遊佐町公式チャンネル」にて全編がご覧いただけます!コチラからどうぞ
収録の様子は、過去記事(2022)コチラからどうぞ
奉納公演を終えられた皆さん。いいお顔です!あっという間に終わってしまい、よい公演を見ることができ、隊員一同満足して帰路に着きました。
数々の公演で培われた神楽殿の床。補修の跡が歴史を物語っていますね。神楽が身近にあるっていいですね。地域の皆さんの世代を超えた歴史文化の伝承の場でもあり、娯楽の場でもあり、コミュニケーションの場でもあり、、、大切に伝えていきたいものです。
機会があれば、ぜひ観覧にお越し下さいね。