吹浦を満喫!ウォーキング
7/11(日)に開催された ふくら「ぶらさんウォーク」を紹介します。遊佐町では「町民ウォーク」と題し、ほぼ毎月ウォーキングが開催されています(今年は4月~7月、10月、12月の毎月1回。4~6月は新型コロナウイルス感染拡大防止のため開催を見送りました)。
今回は、吹浦地区を半日かけてぶらりとさんぽ!宮司さんやガイドさんのお話もあり、見どころ満載!大満喫!のコースでした。
(吹浦地区 ・・・町の北西部、海と山が間近にあり移住者にも人気の地区。鳥海山ブルーラインの入口がある。)
JR吹浦駅から出発。準備運動、ストレッチですね!
まずはこちら!駅前に「佐藤政養銅像」があります。横浜に港を作ろうと進言し、東京から横浜への日本初となる列車を走らせる事業を行なった遊佐の偉人です。1821年生まれとのことでちょうど200年前ですね、とガイドさん!(過去記事はコチラからどうぞ)
町をぶらりと歩きながら、「愛宕神社」へ立ち寄ります。
のどかな畑の横を通って、奥に見える林のふもとへ行きますよ~。
そこには「大清水(おおしず)」の湧き水が。地元では「おすず」と呼んでいて、昔は野菜を洗ったり、洗濯をしていたそうです。里の名水やまがた百選に選ばれています。
この岩の下から湧き出ているんですね。鳥海山の恵みです。
傍らには山百合が咲いていました。続きまして、、
一ノ鳥居をくぐって「鳥海山大物忌神社 吹浦口ノ宮」へ向かいます。この辺りはかつて鳥海修験道で栄え、二十五の宿坊があったそうです。現在もその当時が偲ばれます。(登拝者は宿坊に泊まり、登拝道をたどって鳥海山山頂へ向かった。)(過去記事はコチラからどうぞ 鳥海山大物忌神社の祭 鳥海山御浜出神事(火合わせ))
上へと続く155段あるという石段を、ふうふうと登っていきます。結構傾斜があるんです!
三ノ鳥居をくぐると拝殿があります。
三ノ鳥居の傍らに可憐な花が咲いていました。
宮司さんからのお話を聞きます。屋根は昭和34年の1400年祭りの時に、茅葺だったのを銅板にしたそうです。右側にここから始まる登山道があり、かつての修験者や登山者は鳥海山山頂へ登っていたようです。山頂に鳥海山大物忌神社 御本社があります。
今回は特別に拝殿の中に入りまして、そしてなんと普段行くことのできない、石段の上の御本殿の近くまで入らせて頂きました!
石段を上がると、天上には素敵な灯篭が。
そして普段は柵があり、こんなに近くで見れない大物忌神社本殿と
その左隣にある摂社月山神社本殿です。一緒の建物に見えますが、右脇の板絵の鷹の絵が違うんです(写真だとわかりづらいですが)。月山神社本殿には月が描かれています。神社の皆様ありがとうございました。
神社を後にし、民家の脇を通っていきます。
角を曲がると、結構な坂道がここから続きます(これも写真では伝わりにくいですが)。ここを登れば絶景が待っているそうです!がんばるぞぉ~
車の下で夢の中の猫を発見!気持ちよさそう~~スヤスヤ
坂の途中に「海禅寺」(庄内三十三観音 第16番)があります。
本日特別にご本尊様を拝観させていただきました。(普段は閉まっているそうです)
本尊の十一面千手観世音菩薩は、高さ4.8mで庄内一の大きさだそうです。
本堂の入り口の左脇に仏像が。丸みがあって優しいお顔。なんかほっこりします。お寺の皆様ありがとうございました。
坂道を登りきると平地にたどり着きました。畑の横を通ります。古地図を見ると、ここは昔の街道でかの芭蕉も通った道なんだとか!? 奥の細道ですね~
傍らに、ヒメオウギズイセンとグラジオラスを発見。夏らしい花たち
更に進んでいき突端に出ますと、待ってました~日本海の絶景が!!すぐそこ草の向こうは崖になっています。わぁ~
今日は曇りですが、北にはうっすらと秋田県の男鹿半島も見えました。
東には飛島がくっきりと!皆で絶景を眺めひと休み。
崖沿いの坂道を下っていきます。登ればそりゃ下りますよね~。
少し行った所に「南光坊坂開通の碑」があります。先程の「鳥海山大物忌神社 吹浦口ノ宮」の二十五の宿坊の一つ、南光坊の永順法師が切り開いた道だそう。
この辺りは鳥海山の突端で溶岩が海に沈み込んでいる所。岩場が続いて難所だったといいます。そこで永順法師が住民や旅人の為に、生涯をかけて完成させたといいます。
振返るとこんな感じで、崖の中腹に道が通っています。右下は断崖です。ここを切り開いたんですね。今となっては想像がつきませんが。どれほどの人が助かったでしょうか。下に道路ができるまでは、皆さん通っていたそうです。
崖側にヤマルリトラノオとキイチゴがありました。ヤマルリトラノオがこんな所にあるなんて!感激です。キイチゴは甘酸っぱく、皆さん蒸し暑い中、味見をし喉を潤していました。酸っぱさがちょうどよかった~。
南光坊坂を下りきると海側に線路が見えてきます。
渡ってUターン。ここからは海沿いの道をウォーキングしながら、スタート方面へと戻っていきます。
少し戻ったところにジオサイトの「釜磯海岸」があります。この辺りは鳥海山から流れ出た溶岩でできていて、砂浜や岩の隙間から鳥海山からの大量の湧き水が出ているんです。海中にも湧いているそうです。写真中央のポコポコとしている所が湧き水です。飲めますし、一定の温度なので夏でも冷たいんですよ~。昔は岩場が多かったそうで、砂浜が増えたそうです。
進みまして、左側は先程下ってきた断崖です。今は海沿いに道路が整備され、スイスイ通れます。便利になったんですね。
おぉ、すぐ下は岩場ですねぇ。鳥海山の溶岩らしく、少し赤い岩も見えます。
この辺りが観光スポットになっている「十六羅漢岩」の端です。右側に見える岩々に摩崖仏があるんです。約10万年前に流れ出たという鳥海山の溶岩に彫られているんです。
下に降りていき、近くで見学。先程の「海禅寺」の寛海和尚が、日本海の荒波で命を失った漁師諸霊の供養と仏教興隆、海上安全を願って造ったそうです。当時、この辺りは岩が点在していて海運でも難所だったそうです。今は障害になる岩を発破して安全になったそうです。
さらに進むと、月光川の河口に「出羽二見」があります。夫婦岩とも呼ばれ夕日スポットになっています。
すぐ近くに酒田で詠んだという「芭蕉の句碑」があります。
吹浦漁港を眺めながら戻っていきます。ここからだと鳥海山がバッチリ見えますね!あともう少しでゴールです。
線路の下をくぐり抜け、、こういう狭い道ってなんか雰囲気があっていいですよね。
すぐ左手に「琴平神社」があります。写真右下の蛇口から美味しい湧水が飲めます!皆さんとここで一休みしながら、一口ゴクリと頂きました。
はーい、「鳥海山大物忌神社 吹浦口ノ宮」の近くの「吹浦まちづくりセンター」でゴールです!!いやぁ、見どころ満載でしたね!!
吹浦まちづくりセンターで一休みして、無事解散となりました。(吹浦地区には他にも紹介しきれない「小山崎遺跡」や「アマハゲ」など見どころがまだまだあるんです!奥深いですねぇ!)
共催の「鳥海ウォーキングクラブ」と「吹浦地区まちづくり協議会」の皆様ありがとうございました!