きもとで元気に!
庄内の冬の味覚としても有名な「きもと」。
この時期になると、スーパーの野菜コーナーや食卓で見かける回数も増えてきます。
そうえいば 「きもと」の味、どこかで食べたことがある気がするんだけど…。
そんな風に思っている時というのは本当におもしろいものですね。
どこで、どう繋がっているのか、
「家の畑で収穫してるよ」と
とっても嬉しいご縁をいただけたのでした。
そこで早速お邪魔させていただいたわけですが、
ここは東北、山形県の北の端。
収穫場所は雪原のように雪が積もった中にありました。
そうなんです。 一度、雪を掘るところから始まるわけです。
もちろん簡単な作業ではありません。
そんな中でも、にこにことあったかい笑顔で楽しそうにいろんな話をしてくださる姿に、
心が温まりました。
すんばらしい根っこ!
大地の栄養を残さず吸収しようとしている力強さを感じます。
土も触らせていただいたのですが、とってもやわらかくて、しかも「きもと」香り付き。
い~ぃ香りがしました~。
さらにびっくりしたのが根元の太さ!
雪に隠れた土の中でたくましく芽をのばしているんですね。
川で水浴びした「きもと」は見違えるようは白い肌をみせてくれます。
とっても美しい!
活き活きしている作物のエネルギーを改めて感じます。
こんなふうにして出荷されていくのか、と思っていましたが、
ここからもう一仕事がありました。
収穫した「きもと」をハウスへ持って行き、成長を促すのです。
出荷を迎える「きもと」。 だいぶ背が伸びましたね。
ひとつひとつ、根や古い皮を丁寧に取り除いていきます。
もちろん手作業で。
とってもきれいな色!
たくさんの愛情を受け、力強く育ってきた生命力を感じます。
色艶を伝えたいのに…。
写真の腕が足りないのはもちろんですが、自然の色には敵いませんね。
話は戻りますが、
この 「きもと」 の味は、なんか知っている気がするんだよなぁ… と思っていると、
「別の所では『しろひげ』って呼ばれてるんだよ」とのこと。
えっ??? となったわけですが…
ご存知の方は最初から「あれ」のことでしょ、となっていたはず。
そうです。 「あさつき」 です。
この 「あさつき」。 気になってインターネットでちょっと調べてみたところ、
昔から、冬の庄内のの貴重なビタミン源として食べれらてきており、
やまがた伝統野菜のひとつにも数えられているようです。
地域によって、「きもと」、「しらひげ」、「ひろっこ」などと呼び名が多いことからも
この野菜がどのくらい親しまれてきたのか想像できます。
なんとなく食べてしまっていたけど、実はすごい野菜なんですね。
今回お邪魔させていただいた農家さんの「きもと」は、
遊佐町の道の駅で販売中だそうですよ。
この時期ならではの味を、ぜひ楽しんでみてください。
わたしもこちらの農家さんの「きもと」をいただきましたが、とっても美味しかったです!
酢味噌和えが主な食べ方のようですが、
お酢とお味噌をただ混ぜて和えるよりも、
お酢とお味噌をすり鉢等でしっかりすり合わせてトロトロの状態にした方がおいしいそうです。
「全然違うよ!」とのことでしたので、試してみてもおもしろそうですね。
同じハウス内で出荷を迎えるもう一つの作物がこちら。
何だかわかりますか?
生姜…ではありませんよ。
ウコン です!
栄養ドリンク等ではお世話になったこともあったのですが、
この状態で見るのは初めてでした。
こちらも遊佐町の道の駅で販売しているそうです。
すごいなぁ遊佐町!