来ちゃいなよ。ゆざまち

今回は卵のおはなし!!

2018-11-27

/ by keisuke

われらが遊佐町、鳥海山の麓にあるからなのか、水がと~~~~~ってもキレイ!!そ~~~んなキレイな川なので、キレイな川が好きな鮭がい~~~っぱい遡上してくるんです!!まぁ、上ってきた鮭に自由に川で恋愛(?)してもらって自由に産卵してもらっても構わないのですが、、、恋愛できない鮭(?)もいるかもしれないので、そこは人間の手で子孫を残すお手伝いをしようということで、鮭の孵化場が町内に3か所ほどありまして。今回はそこのうちの一つで採卵の様子を見せてもらってきました。

ちなみに、看板に「めじかの故郷」と書いてあったので、それは何ぞや???と思った皆さんに説明しておきますと(実は私もでした)、遊佐に来る35~40日ほど前、北海道の地図で矢印が書いてあるあたりに鮭はいるらしいのですが、その時にはなんと!!まだ性別が無いとのことなのです。まぁその後だんだん卵ができる鮭とそうじゃないのに分かれるらしいのですが、その性別が別れる前、卵なんかに栄養が行く前の脂が乗り切った美味しい時期の鮭を「めじか」というそうです。うまそうだな~~食べてみたい!!!

とまぁ美味しい鮭のことはマゼラン星雲の向こうに置いといて、、、こちらが鮭を捕獲するための装置の全容です。川の中にオリを設置して鮭を通せんぼしています。

で、通せんぼしたままだと元気いっぱいの鮭が暴れまわって押し合いへし合いしちゃってせっかくの卵を漏らしちゃうらしく、暗くして落ち着かせるために捕獲するまではシートをかぶせておくそうです。

「おっ!!結構入っているな!!」しめしめみたいな表情してました(笑)

で、捕獲する準備ができたらえっちらおっちらシートをはがして、

えっさほいさと鮭が飛び出さないように付けておいた天井をずらして、、、

いよいよ鮭の捕獲を開始しますよ~~~!!!

いや~~それにしても!!!いっぱいいますね~~!!!元気いっぱいジャンピングしているやつもいます!!

「すげぇ!!!」なんて興奮していたら、「今日は少ない。多い時はこんなもんじゃないよ」と。。。これ以上入っちゃったらどうなるのよ。。。

で、肝心の捕獲はど~~やるのかというと、、、結構近代的(?)です。
UFOキャッチャーみたいにクレーンに付いた網をうぃ~~んと川の中に入れて、、、

うぃ~~んと持ち上げると、、、大量の鮭がその中に入っています!!確かにこんなに大量の鮭を人力で持ち上げるのは大変すぎますからね。

で、そのままうぃ~~んと岸にある採卵場まで運んじゃいます。

揚げられた鮭は岸で待つお父さんとお母さんのもとへ。ここでオスとメスに選別されます。

ちなみに、鼻先が丸くて優しい顔つきをしているのがメス。

上の鼻先がうにゃ~~っとなってちょっと強そうな顔をしているのがオスです。

長年一緒に仕事をしているからこそできるサスガの連係プレーでどんどん選別されていきます。

メスのお腹をさ~~っと割くと、

どわ~~~っと大量の卵が溢れてきます。。

ちなみにこれがさばくための道具。お手製なのでしょうか。。。キモチがいいぐらいす~~っと割けていました。

初めて知ったのですが、受精できるほど十分に成長している卵はお腹を割くとぽろぽろ卵が落ちてくるそうです。

こんな風にまだデビューするには早い卵には膜が付いていて、、、これは筋子にするのかな。。。

ある程度卵が集まったら、、、

オスのお腹を絞って受精させます。見た感じ牛のミルクを絞るみたいに簡単にぴゅーっと出てきます。けど、これも熟練の技!!きっと素人がやってもうまくいかないのです!!!

ぴゅ~~

ぴゅ~~~~

もういっちょぴゅ~~~~~~
………同じオス属としては、、、ちょっとビミョ~~なところもありましたが、まぁいっぱいぴゅ~~っとやって、

十分にぴゅ~~っとやったら、

やさ~~~しくまぜまぜしまして、

キレイな川の水が入ったボウルにどば~~~っと移します。「自然では水の中で受精するでしょ。だから人工授精するときでも最後に水と混ぜて受精できるようにするの」とのこと。。。なるほど。理にかなっていますね。。。

で、水と混ぜて約2分経ってから、

水の中のザルに移して、

余分な精子と、血の塊とかごみのようなものを優しく丁寧に取り除きます。

この一連の工程を経た卵は、、、なんとなく白っぽくなっていました。これが多分受精した証なのかな???ちょっとそこまでは定かではありませんが。。。

最後に川から引いたキレイな流れのある水槽に、

ザルごとドボンとして、

蓋をして光を遮ってとりあえずここでの作業は終了です。

いや~~それにしても熟練の技!!!

チームワーク抜群の一連の工程は見ていてちょっと楽しくなるほどでした。

タイミングによっては一般の方も見学できるそうなので、詳しくはお問い合わせくださいね。

これまたタイミングによっては、オスの鮭とか購入もできるかも!!!これも詳しくはお問い合わせをお願いしますね~~~

この孵化場には鮭の加工所も併設されているのですが、、、そちらのレポートはまた後日!!!すごいいい匂いしていたので、、、取材が楽しみです!!!!

 

 

枡川鮭漁業生産組合

  • 住所
  • 山形県飽海郡遊佐町直世字目倉神24
  • 電話
  • 0234-77-2083
  • 駐車場
  • 5台ぐらい
  • アクセス
  • JR吹浦駅より車で約10分