町外に飛び出す遊佐高校生!🍎
こんにちは!はじめまして!
「ひびー」こと水谷響です。遊佐高校の学生生活支援業務を担当しています。
先日、遊佐高校の県外留学生を引率して、山形県朝日町での農業体験ツアーに参加してきました!

「りんごとワインの里」で有名な朝日町は、遊佐町から車で約2時間。
距離はあっても、町の人たちの温かさと景色の美しさ、りんごのおいしさに触れて心の距離がぐっと近くなった1日。
遊佐高校の生徒が山形の魅力に触れて充実した時間を過ごした様子をお届けします!
┃企画のはじまり
今回のツアーがどう実現したのか。
きっかけは、偶然のことでした。
山形県が開催した地域おこし協力隊の初任者研修で、僕が朝日町の大久保隊員(担当:りんごの郷の担い手)と出会ったこと。それがすべての始まりです。
朝日町のりんごを町外にも広げていきたい大久保隊員の思いと、遊佐高校の生徒に地域を超えた関わりを持ってほしい僕の思いが一致し、今回の企画が立ち上がりました。
遊佐高校の留学生は、普段から遊佐町の皆様に支えられ地域の方々との関わりは少しずつ増えてきています。
しかし、山形県には遊佐とは違う魅力のある地域がまだまだある。
今まで関わったことのない人たちとの関わりを広げて、興味関心の幅を広げてほしいと思い、企画を行いました。
┃りんごの里へようこそ!
当日は爽やかな秋晴れ、生徒と一緒に朝日町へキャラバン!
到着した「道の駅あさひまち」では、オリエンテーションの後に早速、「道の駅あさひまち」でりんごの歴史展示や物販コーナーをチェック。生徒は、地元産品の魅力に目を輝かせていました。

今回企画の中心で動いていただいた朝日町地域おこし協力隊の大久保隊員(左)と長沼隊員(中央)
┃りんご尽くしの体験ツアー
今回のツアーは、朝日町の象徴である「りんご」に焦点を当てた、りんご尽くしの一日!
ツアーの内容をご紹介します。
●りんご加工場見学
「ぱれっと企業組合」さんで、収穫されたりんごがジュースになるまでの工程を見学。
目の前でりんごが絞られ、沸騰直前まで果汁を加熱した後、一本一本瓶に詰められていきます。たくさん果汁の入った鍋を持ち上げたり瓶を運んだり、想像以上に力仕事だったのにベテランの皆さんは軽々と持ち上げていました。
生徒は普段目にすることのない食品加工の現場に興味津々でした。

真っ赤なりんごジュースの試飲体験もさせていただきました!
普段知っているジュースとは色も味も全く違う物だったので、生徒も僕もとてもびっくり。
新鮮だからこそ感じられるリンゴの酸味と甘味が詰まったジュース、おいしかった~!!

りんごの皮の赤い色素が強いため絞ったあとも赤色が残る
●町内クルーズ
町内に広がるりんご畑を車窓から眺めつつ、途中で「日本の棚田百選」の椹平(くぬぎだいら)の棚田で記念撮影。
秋の美しい景色に、生徒からも思わず「おぉ〜」と感動の声があがっていました。

●りんごカレーづくり&昼食
築100年以上の古民家を活用したゲストハウス「松本亭一農舎」で、りんごをふんだんに使ったりんごカレーをみんなで調理して昼食。カレーに合う地元農家イチオシのりんごだそうで、甘さと酸味が加わって、これが絶品でした!

カレーに合うりんごの品種は今まで見たことのない小ささ!

達磨ストーブに火を起こして調理
●メインイベント!りんご収穫体験
ツアーのハイライトは、りんご作りの大ベテラン清野忠市さんの畑でのりんご収穫体験。
清野さんからりんごにまつわるお話をじっくり聞いた後、一本の樹にたわわに実ったりんごをまるごと、みんなで収穫しました!
真っ赤なりんごを、夢中になりつつも丁寧に一つひとつ摘み取る生徒の姿が印象深かったです。
りんごの歴史や収穫までの工程の多さ、有袋と無袋のりんごの肌の違いなど普段は知ることのできないりんごの世界に飛び込み、学びも多い時間となりました。

受け入れてくださった農家の方のお話を真剣に聞いています!

一番高いところのりんごが取れてにっこり
●クロージング(振り返り)
ツアーを終えてのクロージング(振り返り)をゲストハウス松本亭一農舎で行いました。
一日を振り返ると、生徒たちの表情は充実感でいっぱい!
「りんごの木を見たことがなく、初めてのりんご狩りでいい体験だった」
「朝日町の協力隊の方が丁寧に教えてくれて、案外簡単に収穫できた」
「普段はりんごを食べてもすぐに飽きちゃうけど、飽きずに食べられた」
「遊佐町と違って山が近くて印象的だった」
朝日町で体感した思い思いの感動を、笑顔で語ってくれました。
最後には手作りのクッキーやりんごタルト、さらにりんごのキーホルダー(これも手作り!)までいただき、お腹も心もいっぱいになる一日を過ごさせていただきました。

キーホルダーと、「WELCOME YUZA高」の文になる文字が入ったりんご
今回のツアーは、遊佐町と朝日町との連携を深める素晴らしい機会となりました。

┃おわりに
朝日町での交流体験を通して、「生徒が、他の地域の今まで関わったことがないような方々との関わりを持ち、興味関心の幅を広げる」という目的が大いに達成できたのではないかと思っています。
りんご加工場を見学した際、組合の代表の方が「遠くからわざわざ若い人たちが様子を見に来てくれることがとても嬉しい」という言葉を伝えてくれたり、「ちょっと就職したいかも」と口にする生徒がいたり、地域と世代を超えた関わりが生まれたことがとてもよかったです。
これも、遊佐高校に留学に来たからこそ生まれた体験。
僕自身りんごが大好きだということもあり始まった企画でしたが、りんごだけでなく、朝日町の方々の温かさ、町の持つ美しい風景にも心を奪われ、改めて山形県にはまだまだ素敵な場所があるのだということに、生徒も僕自身も気がつく機会になりました。
また別の機会に、私たちの遊佐町に朝日町から皆さんをご招待して、遊佐町の持つ温かさや水を中心とした豊かな自然に触れていただく形で恩返しができたらいいなと考えています。
