遊佐町に、来たぞォー!!(後編)
前回のあらすじ
地域おこし協力隊として遊佐町に来たばかりのりっきーが地域おこし協力隊のセンパイで元情報発信担当の半澤香織さんに町案内をして頂くことに!遊佐町を代表する観光地を巡ると思いきや…
それじゃつまらないでしょ?
という一言で、知る人ぞ知る遊佐の「良いトコロ」を巡るツアーに!?
後編は一体どこへ赴くのか!!!(前編はこちら→遊佐町に、来たぞォー!!(前編))
登場人物
りっきー:2023年9月に遊佐町に来たばかりの遊佐初心者。声がデカい。
半澤香織さん:元地域おこし協力隊。得意の行動力で遊佐町内を日々探索中。
とにかく”食”がおいしい遊佐町
午前中、パワフルに動き回ったことからお腹がすいた一行は、町内で食事を済ませて活動再開!
遊佐町にきて思うことの一つなんですけど、本当にご飯がおいしいですよね。
みんな遊佐町に来ると太るっていうよね(笑)
ウっ…(図星)
遊佐町にはおいしいものがたくさん!引っ越してきたばっかりのりっきーもたくさんの「うめもの」〈庄内弁で:おいしいもの〉を食べてきました。
遊佐町にきて心もおなかも順調に育っているりっきーですが、こんな疑問が…
にしてもなんでこんなに全部ご飯おいしいんでしょうか。
いいこと聞いてくれたねぇ!そう来ると思って連れてきました!じゃ~ん!
「大鳥神社」…。神社ですか???
そっちじゃなくて、こっち。
ドドドドドドド・・・・・・・
そこには、音を立てて勢いよく流れる水が!
これ、実は湧き水です。この見た目から「滝の水」と呼ばれています。私のお気に入り。おいしいですよ!
どれどれ…
冷たくておいしい!最高!!
そうでしょ。私も喉が渇いたらたまに立ち寄ってます。
ワイルドだ…
お水がおいしければご飯がおいしいのも当然。
遊佐町は鳥海山の恵みである「湧水」が多く湧くまち。
町内の観光地も湧き水に関連したものが多いのですが…
◆滝の水◆
住所:山形県飽海郡遊佐町吹浦滝ノ浦24
年中無休・無料
地図
ここ海のすぐそばですよ!こんなところにも湧水が湧いているなんて…!すごい!
フフフ…これで驚いていたらまだ早いですよ…
湧き水と共に生きるまち
うわ~!きれいな海!日本海がきらきら光ってますね!
ここは釜磯海水浴場。遊佐町内にある人気の海水浴場なんです。
ここで海水浴したら最高だろうな…!にしてもなぜこの季節に連れてきたんですか?
ちょっとこっちに来てもらえる?
ん…?
み…水が湧いている!!?
正解。ここ釜磯海岸は砂から湧き水が湧くビーチなんです!!
遊佐町すげ~~~!!
海岸のいたるところから湧いている湧水に触れると、海水とは明らかに違う冷たい感触が手に伝わる
それでね。ここからがもっとすごいんだけど…
もっとすごいことあるんですか!?
この湧き水、海底からも湧いていることが確認されているんです。
!!!
そう、この釜磯海岸では沖合5Km程度まで海底湧水があることが調査により判明しているのです。しかも、その湧水量は世界有数とのこと!
この湧き水が豊富に流れ込む海で取れた魚介は…?
肥えて育ってうまいに決まってる!なるほど!!
湧き水・そして鳥海山の恩恵を浴びてこの町のご飯はおいしいってことだね!
鳥海山由来の湧き水はミネラル分がほとんど含まれていない「超軟水」なので、栄養分豊富という表現は誤解を生むものと考え訂正いたしました。一説によると湧き水の効果により部分的に海の塩分濃度が低くなることから海藻が多く、カキなどが多くつくということもあるそうです。豊富な生態系をはぐくむのに湧水が一役買っているというワケですね。
◆釜磯海水浴場◆
住所:山形県飽海郡遊佐町吹浦
地図
海鮮といえば…
遊佐町で海鮮を食べるなら、おすすめのお店がありますよ!
おなかはパンパンなので、今日は…
直売もあるから、とりあえず行ってみよ!!
…と、あれよあれよという間に連れてきてもらったのは…?
ここ、ここ。ヤマサ鮮魚店!
活気のある看板!川がに…?カキ??
もうカキの季節は終わっちゃったけどね~。川がには売ってますね!
足元に目を向けると…
元気な川がにが脱走を試みていました。
ほかにも店内には…
新鮮な魚介類や…
今が旬のカニ
おつまみにぴったりな加工品まで!盛りだくさんのラインナップ。
こんなお店が遊佐町にあったなんて!
そしてここ、ご飯とかも食べられちゃうんですよ。
えっ!すっごい!!
しかも、なんかめちゃくちゃ安くないですか…?
安くてうまい、新鮮な魚介が味わえるなんて最高じゃないですか?
うわ~~…胃袋がもう1つあれば食べるんですが…
無理はしないで(笑)
ちなみに夏季はおいしいカキなんかも食べられるそうです。
過去記事はこちら!↓
意外と知らない岩ガキのうまい食べ方
ちなみに僕も後日改めてお邪魔し、刺身定食(800円)をいただきましたが、とってもおいしかったですよ!
鳥海山の湧き水と豊かな自然で育った庄内浜の海の幸はおいしい!
◆ヤマサ鮮魚◆
住所: 山形県飽海郡遊佐町菅里菅野310−3
営業時間:9:00~18:00
地図
遊佐町ツアーの締めくくりは…?
1日回ってきましたけど、結構いい時間になってきましたね。
あともう1か所だけ!すごくいいところがあるので紹介させてほしい!
(エンジン全開だぁ…)
永泉寺(ようせんじ)です!
曹洞宗 剣龍山 永泉寺
823年に慈覚大師が建立し1382年に現地に移ったと伝えられており、とても長い歴史を持つ由緒正しいお寺。永泉寺七不思議など数多くの伝承も残っている。
おぉ~!雰囲気のいいところですねぇ!!
永泉寺は自然や景観がきれいなだけでなく、町指定天然記念物のトラノオモミや県の有形文化財である石造九重層塔など、見どころ満載なんです!
へぇ!ではさっそくそれらを見に行きましょう!
でも、私が今日一番紹介したいのは住職なんです!とっても面白い方なんですよ!
ということでまずは住職とお話しすることに。
熊谷住職
永泉寺の63世住職。7年前に県外から移住・住持し、大切に永泉寺を守ってきた。
はじめまして!よろしくお願いします~!
よろしくね~。
ちなみに、半澤さんと立ち寄った日は急に伺ったこともあり、完全にオフなところをご対応いただきました。
ラフな姿も様になる熊谷住職。
急に来ちゃってすみません(汗)
言っておいてくれたら正装できたのに!というか僕さっきまでいなかったし!
お仕事ですか?お忙しいんですねぇ。
いや、サーフィン。
…え?
だから、サーフィンしてたの。今日はいい波が来てたからね。
めちゃめちゃ遊佐ライフを楽しんでいる…!
噂通りとっても気さくで楽しい方なので、会話が弾む弾む。
そういえば、最近新しい趣味にハマったとお聞きしました。
ああ、アフリカン太鼓ね。僕はジャンベという楽器をたたくよ。
ジャンベ
西アフリカ起源の太鼓。胴は硬い木をくりぬいて作られており、鼓面には主にヤギの皮が張られる。打楽器でありながら低音から高音まで一台で発音できることから様々なジャンルの音楽で用いられる。
どんな音なのか想像つかないですねぇ。
せっかくだしちょっと叩いてみようか?
~♪
おぉ~!かっこいい!またまた変わった趣味を見つけてきましたね。
あの…実は僕もちょっとだけたたけます。
マジで!!?
ということで急遽…
住職のジャンベを借りてフィーリングでセッション!in永泉寺!(笑)
ちなみに住職が演奏しているのは、これまた私物のカホンという楽器です。
しかし…
とっても…
楽しい…!
私もちょっと叩いてみたいです…
全然いいよ!
ということで…
半澤さんも参戦!
~♪
張り詰めた空気の中でのセッションは独特な楽しさがあり…
クセになりますね!だいぶ長いこと遊んじゃいました(笑)
もう日も暮れちゃったし、また遊びに来てよ。今度はお寺の中もちゃんと案内するから!
ちなみにこの永泉寺では、座禅体験なども行っているんですって!
座禅を体験した隊員の過去の記事
永泉寺で、修行をするのだ!!
座禅をやってみるのだ!!
へぇ~!僕は煩悩の塊なので座禅できるのだろうか…。
何も気にしないで!もう本当に気軽に来てくれていいよ。でも事前に連絡入れてくれると嬉しいです!
ということで、座禅体験や見学希望の方はぜひ連絡を入れてから永泉寺を楽しんでくださいね!
連絡先はこちら→永泉寺公式HP
◆永泉寺◆
住所:山形県飽海郡遊佐町直世仲道4
地図
ゆったり、あったか。素敵なまち
今日は一日ありがとうございました!とっても楽しかったです!
私も楽しかったです!遊佐町いいところでしょ?
本当に見どころばかりで…。そして何より面白い人が多いのがいいですね!
今日紹介した人以外にもすっごく面白い人たくさんいるんですよ~!
みなさん遊佐町のことが大好きなのが伝わってきて、とっても気持ち良かったです!やっぱり自信って大切。
皆さん本当に自分の街を誇りに思っているんだな、といつも感じます。
それを言ったら半澤さんもですけどね(笑)
鳥海山の恵みである水と、遊佐町に様々なものを求めてくる人々。いろいろな要素が巡り合うこの町でこれから僕は地域おこし協力隊として活動していきます。
山・川・海などの自然だけでなく、暖かく豊かな心を持った方が多い遊佐町の魅力はまだまだ書ききれません。自ら進んでこの足で体験して、少しずつですが発信していきます!拙い文章でしたがありがとうございました!
(文・写真:りっきー)