「食の都庄内」産地見学会

2022-12-20

/ by kaori

 

遊佐の食をまるっと体感!「食の都庄内」産地見学会が11/9(水)に行われました。

今回は遊佐町の食材がテーマで、“鮭採捕場”と“パプリカ栽培”の見学と“鳥海あわび”の紹介、鮭の味噌粕漬け作り体験スペシャルランチもありました。

 

「食の都庄内」産地見学会は、生産者さんから直接現地でお話が聞け、庄内の食の魅力を体験できます。(対象:食の都庄内サポーター※ 主催:山形県庄内総合支庁)

 

※食の都庄内:庄内地方は海と山に囲まれたおいしい食材の宝庫で、豊かな食文化が育まれてきました。この食という宝を通して、地域を元気にする取り組みです。

サポーター:庄内の食の魅力をクチコミ・SNSなどで幅広く発信して食の都庄内を応援。サポーターに登録すると見学会や食の情報が届きます。

枡川鮭採捕場の見学 枡川鮭漁業生産組合

遊佐町は本州有数の鮭の遡上地で、山形県内では捕獲数の8割が遊佐町で捕獲されています。人工ふ化事業も明治時代から取り組んでいて100年以上になります。

枡川集落では「米作り」を3月~10月、「ふ化事業」を9月~3月に行っています。

滝渕川に設置したウライ(金属の柵)から鮭を捕獲します。旅立ってから約4年。北の海を回遊して、はるばる繁殖のために帰ってきた鮭。実際に戻ってくる鮭は、なんと0.3~0.5%位とのこと。貴重な鮭、大切にしたいですね!

頭を木の棒で叩いて気絶させます。コンコンと鈍い音が。

サポーターの皆さんも興味津々、熱心に撮影されていました!さっそくTwitterに投稿している方も。リアルタイムですね~

すぐに採卵をします。受精させた後、人工ふ化場で安静な状態で管理し、稚魚になるまで大切に育て放流しています。

副組合長さんのお話し(写真左) 受精後の卵を流れのある水に入れます(写真右)

 

生産者さんからのお話タ~イム!質問をする時間もありました。

鳥海山からの豊富な湧水の流れる川が鮭のふ化にいいそうです!元気な親から生まれた元気な卵を、清潔な環境でストレスを与えないよう丁寧に育てるのがいいとのこと。

午後は卵の世話をします。弱っている卵を取り除きます(選卵機を使用)。

ふ化後は餌やり。4~5カ月で体長5~7cmに育ちます。放流後、鮭は日本海を北上し、北海道の上のオホーツク海へと旅立ちます。

 

 

採捕場では鮭の捕獲の見学、鮭、いくらの購入ができます。

◆枡川鮭採捕場◆枡川鮭漁業生産組合

鮭の捕獲の見学
8時半~終了まで(8時半~10時頃)。鮭の数によって変わりますのでご注意ください。
10月中旬~12月頃まで。(遡上のピークは、10月中旬~11月上旬と11月下旬~12月中旬の2つあります。)

取扱商品

鮭 (オス1匹)、いくら 10月~12月頃まで
営業時間

8時半~午後2時~3時頃(その日の作業による)

 

 

鮭の過去記事はコチラからどうぞ

枡川の鮭捕獲&採卵 、動画編

枡川のふ化の様子 、稚魚放流会 、丸ごと?料理しちゃいましたぁ~!

 

 

 

鮭の味噌粕漬け作り体験 さけます増殖資源加工センター(枡川鮭採捕場の隣にあります。)

加工センターでは、とれた鮭を活用できないか、遊佐の鮭を食べてもらいたいと、伝統の味を活かした加工品を作っています。一つ一つ手作りで無添加にこだわった、醤油焼きや鮭のハンバーク、昆布巻きなどの商品があります。もう30年近くになるそうです。

味噌粕漬けは、昔から郷土の味として親しまれてきました。酒粕は地元の酒蔵(東北泉)の酒粕を使用しています。

ガーゼに味噌粕を塗り、鮭の切り身に巻きます。2~3日漬けて完成です。中火で15分程焼いておいしく頂きます。

海の鮭に比べると、あっさりとしたヘルシーな味わいの鮭にやさしい味噌粕の風味が広がります。

真空パックにすると商品と同じ状態に(左) 代表の佐藤さん(右)

 

味噌粕漬けは、ガーゼがいいんですか?という質問に

「味噌粕漬けは焼く前に味噌粕を取る必要があるでしょ、こうするとガーゼを取るだけでOK、直接鮭に付かないので味噌粕を取る必要がないのよ」と佐藤さん。

 

若い人やいそがしいお母さんたちにも手に取ってもらい、鮭を手軽に食べてもらいたいと作り始めたのだそう。食べる人のことを考えて丁寧に作っているんですね!

鮭の加工品の他にも、にしんの昆布巻き、やわらか煮、棒たら煮なども作っています。人気商品はすぐ無くなるのでお早めに!予約も承っているそう。

 

◆さけます増殖資源加工センター◆

味噌粕漬け作り体験

2人以上から。10月~11月上旬、1月中旬~3月頃まで

1週間前まで要予約。詳細はお問い合わせください。(0234-77-2089)

加工品取扱店

道の駅 鳥海 ふらっと、山形県アンテナショップ おいしい山形プラザ(東京・銀座)

遊佐FUN菜彩マルシェ(ネットショップ)

 

 

 

パプリカ栽培の見学 じろべ農園 髙橋さん

遊佐では水耕や加温栽培ではなく、土耕・無加温栽培で自然に近い環境でじっくり育てています。

じろべ農園は栽培を始めて20年以上、遊佐のパプリカ栽培のパイオニアの農園です。一から栽培を始め試行錯誤を重ねながら栽培方法を確立しました。

今では生産者も増え、町を代表する特産品になりました。有機肥料の使用、減農薬、環境保全型農業に取組み、環境に配慮した安心・安全なパプリカ栽培しています。

鳥海山からの湧水でおいしく育つ遊佐のパプリカ。肉厚でみずみずしく、やさしい味です。

旬は夏かと思っていましたが、秋の方が甘みが出て美味しいんだそう!黄色いパプリカも夏に比べて色が濃くなりオレンジ寄りの色に。(左)

 

サラダにはもちろん、炒め物にも!加熱するとコクのある甘みが出てきます。焼きパプリカのマリネもいいですよね。

ピーマンよりビタミンCが約2倍、カロテンが約3倍含まれ、美肌、疲労回復、免疫力UPにもいいそうですよ~!

色んなパプリカがありました!

写真左下から、パラディチョンパプリカ(トマト型)、ハンガリアンパプリカ(縦型)、フルーツパプリカ(ミニサイズ)、パプリカ(ベル型)

規格外品となったパプリカを活かした手作りの加工食品も人気です!

写真左上から、ドレッシング、パスタ、リュテニッツァ(ペースト)

写真左下から、パプリカジャム、パプリカとリンゴのジュース、遊佐カレー(ルーにパプリカが入ってます)

 

取扱店

◆道の駅 鳥海 ふらっと(パプリカは農産物直売所にあります。)

営業時間: 9:00〜18:00(11月〜2月 9:00〜17:00)※直売所:9:00〜17:30(11月〜2月 9:00〜16:30)

定休日:12月31日・1月1日

◆遊佐FUN菜彩マルシェ(ネットショップ)

 

 

 

日本料理店「華み壽喜(はなみずき)」に移動し、

鳥海あわびの紹介と、鮭、パプリカ、鳥海あわびを使ったスペシャルランチタ~イム!

遊佐町産業課 鈴木さん(左) 華み壽喜店長の齊藤さん(右)

新たな特産品にと遊佐町で「鳥海あわび」の養殖事業を行っています。

遊佐のきれいな海水で育つあわび。3cm位の稚貝から2年で7cm位に育ちます。今後、道の駅での販売を予定しているとのことでした。楽しみですね。

また、温泉宿「鳥海温泉 遊楽里(ゆらり)」で「鳥海あわび」が味わえます。宿泊時の夕食にあわび釜めしがつきます。豪華ですね~。

 

見学した食材を使ったスペシャルランチ

~お品書き~
◇前菜 エゴマ豆腐、鮭親子和え、柿の白和え、鳥海あわびの酒蒸し、パプリカとオレンジのすり流し
◇鍋物 遊佐産野菜の彩りしゃぶしゃぶ(ほうれん草、ちぢみ菜、山葵菜、紅芯大根、紅くるり大根、えのき、椎茸、長ネギ、米の娘豚ロース)
◇煮物 鮭のけんちん蒸し 蟹と小松菜餡
◇御飯 はえぬき
◇汁物 鮭の三平汁
◇デザート アーモンドブランマンジェ(ラフランスソース、イチジク添え)

 

遊佐の恵みを余すことなく味わえ、どれも美味しいと好評でした!

 

 

華み壽喜では、地元の農家の食材を使用し、一つ一つの素材を活かして旬の味を大切にしているとのこと。四季折々の「海の幸」「山の幸」自然豊かな遊佐町の恵みを楽しめる料理が味わえます。

 

◆華み壽喜◆日本料理 予約制

営業時間: 11:00〜22:00

定休日:不定休

 

 

遊佐の食をまるっと体感!することができた見学会でした。遊佐の食の奥深さを実感です。生産者さんから直接話を聞く機会は、なかなかないので貴重でした。もっけだのう。

機会があれば是非、「食の都庄内」さ来て食べでくれのぅ!

 

 

「食の都庄内」産地見学会

  • 住所
  • 「枡川鮭漁業生産組合」から「華み壽喜」までのルート
  • 駐車場
  • アクセス
  • 車で約10分