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花の鳥海山 後編(笙ヶ岳~鳥海湖)

2022-07-26

/ by kaori

前回の、花の鳥海山 前編(大平口~笙ヶ岳分岐)に続き、

後編(笙ヶ岳~鳥海湖)7/3をお届けします。いよいよ笙ヶ岳、鳥海湖へ行きます!

笙ヶ岳は、お花畑が続く足を延ばしてのおすすめのルートです!チョウやトンボも多いので昆虫好きの方にもオススメです。

前編では「笙ヶ岳分岐」に到着し、手前ににそびえる岩峰を越えました。 前編はコチラからどうぞ

笙ヶ岳が見えます。笙ヶ岳の山頂は、三峰、二峰と登って一峰目になります(写真右のピークが三峰)。笙ヶ岳分岐から往復約90分です。

え、三つも登るの~?!と思いますが、初めの三峰を頑張れば、後は両側に続くお花畑と360度パノラマの景色の中を進んでいきます♪

岩場咲いているチングルマがかわいくて思わず撮影!

モンキチョウ(メスは白いのだそう)、ミドリヒョウモンを発見。

お花畑が続くので、チョウをよく見かけます♪

三峰が近づいて来ました。雪渓が広がっています。

手前の花はコバイケイソウ。咲きかけもかわいいです。

7月下旬 雪が溶けると緑が広がり、花が咲いていきます。

「笙ヶ岳」山頂を目指して、まずは三峰の登山開始です!そびえたっていますね~。

皆さんの足跡をたどって雪の上を進んでいきます。

雪が無くなりました。あともう半分くらい、ファイトです!

7月下旬 こんな感じで、雪解けの後は一面お花が広がります。

三峰を越えたところ。庄内平野と日本海が見渡せ、もう360度のパノラマが広がります!

雪渓を進み、二峰へ。一面雪の白もいいですね。

あと少しで二峰の頂上へ。

振り返ると、鳥海山の山頂が見えました!雪が残る景色もいいですね。

7月下旬 雪も少なくなり、咲く花が変わってきて、また違った表情を楽しめます。

今回は、ハクサンイチゲのお花畑が広がっていました!(写真のピークは一峰)

 

動画で雰囲気を感じてみてください。

 

ハクサンイチゲとミヤマキンバイ 黄色い花もカワイイですね!

ミヤマキンバイの群落がありました。

イワイチョウ、ヒナザクラも所々に顔を出していました。

この辺りは池塘(湿原や泥炭層にある池沼。写真右)やお花畑が広がり、景色もどこを見てもいい所なんです!

7月下旬 緑が広がり、池塘にはミヤマホタルイが生い茂ります。池塘好きなんですよね。

一峰(笙ヶ岳山頂)と、ハクサンイチゲのお花畑。

鳥海山と池塘とハクサンイチゲ、コラボがたまりません!

山頂を思わずアップ。左のピークが新山(頂上)です。

7月下旬 ニッコウキスゲやハクサンボウフウが咲いていました。

一峰(笙ヶ岳山頂)を登ろうとしたところ、空に彩雲が!環水平アークかな?水平な虹のようなものが見えます。

コバイケイソウ、ニッコウキスゲと一緒にパチリ。

もうすぐ頂上です。頂上周辺は開けていて、7月中旬頃~花が沢山咲いてくると、チョウやトンボが舞う花畑になるんです!

笙ヶ岳(標高1,635m)頂上と環水平アーク

庄内平野と日本海 庄内地方が一望に。皆さん絶景を堪能していました。

 

動画でパノラマをお楽しみください。

 

笙ヶ岳分岐まで戻り、鳥海湖を目指します。二峰へ戻るところ。

三峰から見た鳥海山の山頂

岩峰が見えてきました。あとひと越えです。

笙ヶ岳分岐(標高約1,630m)まで戻ってきました。ベンチがあり、景色もいいので休憩スポットにオススメです。

左のピークは扇子森、扇子森の手前に鳥海湖があります(写真では隠れて見えませんが)。中央は鳥海山頂上、右のピークは鍋森です。

咲き始めのニッコウキスゲ(ゼンテイカ)とコバイケイソウ

7月下旬 咲く花の種類も増えてきます。

7月下旬 ハクサンシャジン、ハクサンフウロ、アゲハチョウとオニヤンマ。

御浜・鳥海湖分岐 御浜(小屋)へ真っすぐ進みます。右の木道は鳥海湖へ下るルート、近くで見ることができます。

振り返った所。

7月中旬頃~ 周辺にニッコウキスゲ(ゼンテイカ)の群落が広がります。

7月中旬~ 一面のニッコウキスゲ(ゼンテイカ) 年によって変動があるようですが、見事です!

鳥海湖が見えてきました!(標高1,590m、直径約200m、水深約4m)

氷が解けてきていますね。雪と氷と水の色がとても綺麗です!!

 

動画で景色をご覧ください。

 

鳥海山固有の花 チョウカイアザミはまだつぼみ、チョウカイフスマは咲き始めていました。

もうすぐ御浜小屋です。

7月中旬~ 鳥海湖の氷も解けて斜面にお花畑が広がります。登山者も多くなってくる頃です。

7月中旬~ 御浜小屋周辺は、鳥海湖の眺めがよく、お花畑が広がり登山者で賑わいます。

7月下旬~ ミヤマリンドウ、ウサギギク、トウゲブキ、ミヤマトウキ(イワテトウキ)

ハクサンイチゲと鳥海湖

御浜小屋に到着です(7合目 標高1,700m)。公衆トイレ(チップ制)があり、休憩スポットになっています。

御浜小屋から見る鳥海湖 ミヤマキンバイがちょうど満開でした。

 

鳥海湖は「鳥海山・飛島ジオパークのジオサイト」の一つでなんです!

鳥海山は約60万年前から何度も噴火をしてできた活火山で、鳥海湖は約16万年前の火山活動時の火口です。湖の水は、雪が溶けたもので酸性が強いそうですが、生き物もいるそうです。写真右のピークの鍋森は溶岩ドームです。

 

動画で鳥海湖の景色をお楽しみください。

 

7月下旬~ ニッコウキスゲ(ゼンテイカ)が咲き、他の花も咲いて来ます。次々と咲く花が移り変わっていきます。

7月下旬 鳥海湖周辺の斜面は一面のお花畑に。

7月下旬 ニッコウキスゲが広がります。

御浜小屋には御浜神社と、休憩所、宿泊所があります。感染症対策のため、完全予約制、収容人数を少なくしての宿泊となっています。

御浜小屋を後にして、鉾立口ルートの賽の河原へ行きます。そこから雪渓をたどって、大平口ルートの河原宿まで行き下山します。

稲倉岳が見えます。薄っすらとですが、秋田県の男鹿半島まで見えますね。

石畳を下っていきます。天空の道みたいです♪

イワカガミとチングルマ

ミツバノバイカオウレンとショウジョウバカマが咲いていました。

賽の河原の雪渓が見えてきました。海の向こうにうっすらと飛島が見えます。

飛島(標高69 m)は「鳥海山・飛島ジオパーク」になっています。約1000万年前の海底噴火によって形成された島です。鳥海山と飛島の周辺には、ここでしか見れない貴重な自然が数多くあります。

雪渓が近くなってきました。

石畳の上にも、雪解け水が流れて出ています。

賽の河原(6合目 標高1,530m)に到着です。左側が御浜小屋から下ってきた方向、右がこれから河原宿へ雪渓の上を進む方向です。

上空でブーンと何かモーター音が・・・

モーターパラグライダーでした。&上空に日暈(ひがさ)が!太陽の周りに虹色の輪が見えます。

賽の河原を下っていくと、秋田県側に出ます(鉾立口ルート)。雪渓が続いていました。

7月中旬 雪が溶けると、次々と花が咲いて来ます。また楽しみですね。

カラマツソウ、キバナノコマノツメ、マルバシモツケ、ミツバオウレン

ここから雪渓を歩いて河原宿まで戻り、下山します(大平口ルート)。雪渓にルートの始まりを示す棒があると安心です。

雪が溶けてきて、足跡がわかりにくくなっていますが、他の登山者が歩いている所を見て、安全そうなところを歩きます。

御浜小屋から下ってきた道が見えます。

河原宿 (標高約1,570m)

10分位歩くと、行きに通った河原宿に到着しました。左側が笙ヶ岳分岐へ、右側が下山する方向です。

ここから、行きに登った道を下っていきます。

清水大神 だいぶ下山してきました。

7月下旬 雪が溶けると、こちらも次々と花が咲いて来ます。ミヤマホツツジ、ウゴアザミ

バッタ(緑が濃い色)が増えてきます、ハリブキの実(手前の大きい葉がハリブキの葉)もありました。

7月下旬 ツルアリドオシ、ヨツバヒヨドリが咲いていました。

大平口ルート、最後の伝石坂の下りは木々で日陰になるので、暑さから逃れホッとしますね。無事下山です!

 

鳥海ブルーラインの道中には、ヤマユリとウバユリが咲いてきますよ。

だんだんと夏の花になり、夏山登山も最盛期です。

下山後の鳥海山。稲も青々と育ってきています。

 

笙ヶ岳からみた鳥海山の山頂

ニッコウキスゲの群落

青空に映えます

十六羅漢からの夕日

鳥海山にかかる夏雲

チョウカイフスマとチョウカイアザミ

 

一度来るとまた登りたくなる山、鳥海山。頂上以外にも、様々なルートがあり、その時の自然の景色を楽しめます。今回は大平口ルート、笙ヶ岳、鳥海湖を大満喫でした。

機会があったら是非、花の鳥海山を楽しんでみて下さいね!装備、準備は万全で!