共存の森 春の散策
遊佐の森を体験!「早春の共存の森散策と春の恵み」が5/22(日)に行われました。
散策しながら、森の見方を学べます。少し山菜採り体験もあるとのことで、楽しみですね~。全く知識がない私にぴったり、森に親しむぞ!
「四季の森 しらい自然館」に集合です。
しらい自然館での過去記事(山野草ハイキングと打ち立てそば昼食 2021)はコチラからどうぞ
小雨が降っており止むまでの間、森の植物や共存の森についてのレクチャーがありました。
・まず森の木を6種類覚えるところから始める
・20種類覚えると応用が利くようになる
・季節によって見分け方がある→「春」花で区別、「夏、秋」葉で区別、「冬」木肌、新芽で見分ける
しらい自然館前のサクラの葉を観察。形や大きさを見ました。
近くで、ウスバアゲハ(写真左)とベニシジミ(写真右)が舞っていました。
春を告げる蝶ですね。ウスバアゲハは羽が半透明なんだそう。
後日ですが、しらい自然館の近くで通りすがりにアナグマを発見!道路を横断してました。通り道なのかな。
この辺りは鳥海山の一合目なので自然が豊かです!
「共存の森」へはワゴン車で移動します。鳥海山の西側のピーク、笙ヶ岳が見えますね。(写真撮影5/25)
新緑の中を進んでいきます。
両側に花が咲いてますね。何だろう~
ウツギ(写真左) 遊佐では田植えの時期に咲くそうです。ちょうど満開でした。
ケナシヤブデマリ(写真右)も咲いてました。
ホオノキ 花が咲いてました。葉が大きく殺菌作用があり、飛騨の郷土料理に使われています(朴葉寿司、朴葉味噌)。朴葉味噌、美味しいですよね。
さらに緑のトンネルの中を進んでいき、
「共存の森」に到着です。
森を散策する際は、帽子に長そで、長ズボンで。ケガや虫刺されを防げます。雨具があると安心です。
共存の森・・・岩石採取跡地で森林再生を中心とした森づくり活動を行っています。
遊佐町共存の森運営協議会の大谷さんが教えてくれました。大谷さんが指しているのはアカマツです。
アカマツの花 雄花(写真左)は黄色で下部につき、雌花(写真右)は赤色で先端につきます。
初めて見た!と皆さん興味津々。私も知らなかったです。自家受粉しないように雄花が先に咲くそうです。受粉すると松かさが作られます。
雌花から下に伸びている部分は枝に成長します。
アカマツ(写真左)とスギ(写真右)
アカマツ:日が当たらないと枯れる、少ない養分で水が少なくても育つ(写真手前の木)
スギ:日陰でも枯れない、肥沃で多くの水分がある土地で育つ(写真奥の緑が濃い木)
この辺りはアカマツが多く枝も細いことから、痩せ地ということが伺えます。それぞれ木にも特性があるんですね。
一角に岩石が集めてありました。鳥海山の火山岩ですね。鳥海石として庭石などに使われています。
空気も清々しく、森林浴ができます。
辺りを散策します。
木々の種類が変わってきました。
クリの木だよ、と大谷さん。葉は細長く、フチが鋭いギザギザです。
これはミツバアケビだね。3枚の葉をつけます。春の新芽や蔓の先、秋になる実は食べられます。
ハウチワカエデ(写真左)、モミジ(写真右) これはお馴染みですね!私でもなんとなくわかります。
コナラ(写真左)、ミズナラ(写真右) ミズナラの葉の方が大きく、フチのギザギザも大きい。秋にはどんぐり(コナラ:細い、ミズナラ:丸い)がなります。
クロモジ(写真左) 枝が黄緑~黒色で、和菓子の楊枝に使われています。枝を折るとさわやかないい香りがします。
タラノキ(写真右) 山菜のタラの芽でお馴染みですね!幹にトゲがあるので要注意です。
クワ(写真左) カイコの餌として昔から利用されていました。新芽、実も食べられます。
ヤマウルシ(写真右) 茎が赤いのが特徴。かぶれるので触れないよう注意です。
散策を終えて戻ってきました。庄内平野が見えます。
今日だけで15種類、教えてもらいました。少し散策するだけでこんなに木の種類があるんですね!森の中でも適材適所、多様性を活かして生育しているんだなぁ。
最後に皆さんお待ちかねの?!山菜採りタイムです。
山菜はワラビでした~!家でアク抜きをし美味しく頂きました。春っていいですねぇ~、山の恵みに感謝です。
旬で新鮮な美味しい山菜を食べられる。都会では味わえない醍醐味ですね。
実際に見て、森のことを学べました。まだまだ知らないことが沢山あるんだなぁ、と実感です。20種類覚えられるかな?
「共存の森」では年に4回、異なる内容で体験ができます。機会があれば参加してみて下さいね!森に興味がある方にオススメです。チラシはコチラからご覧いただけます。http://shiraishizenkan.com/topix/1592
(去年の12月の「クロマツ林整備体験」の様子はコチラからどうぞ)
次回は6/19(日)、「夏の共存の森で森づくり」
8:30~12:00 しらい自然館集合
共存の森で枝払い体験をします。スギ人工林と周辺の里山雑木林を散策し、共存の森づくりの考え方を学びます。
持ち物:作業しやすい服装、軍手、帽子、長靴、雨具等。お持ちの方はノコギリ、ヘルメット
お申込み:6/13日(月)まで しらい自然館 0234-72-2069
〒999-8304 山形県飽海郡遊佐町白井新田字見晴野21番地 http://shiraishizenkan.com/access