お腹も心も「鱈ふく」な遊佐の冬
こんにちは!ぺいたんです。
1月18日(日)、遊佐の冬を熱く盛り上げる「第31回 遊佐町 鱈ふくまつり」が開催されました!

庄内地方の冬の味覚と言えば、寒鱈汁。
みなさん、今シーズンは寒鱈汁は食べましたか?
¶寒鱈汁(かんだらじる)とは
寒鱈*を使った庄内地方の冬の郷土料理。味噌ベースの汁に、骨や内臓を含めて寒鱈の頭から尻尾まで全てを余すところなく入れて煮込むことが特徴。
*1月上旬から2月上旬ごろにとれるマダラのことを庄内地域では寒鱈と呼ぶ。
◎さらに詳しくはこちら(農林水産省のページへ遷移します。)
庄内各地で寒鱈汁を楽しむ寒鱈まつりが開催されますが、遊佐町では「鱈ふくまつり」と銘打って、他にはない特別な寒鱈汁を提供しています。
(その秘密はまた後ほどご紹介します🙌)

そんな鱈ふくまつりの様子をお届けするべく当日会場へ足を運んだ私ぺいたん。
実は今回、単にイベントレポートをするだけでなく、鱈ふく汁をよりおいしい状態で楽しむべく、とある試みをしました。
それは、「みんなで運動したあとに食べる」ということ!
今回鳥海ウォーキングクラブ(以下、クラブ)のイベントに同行させていただき、クラブのみなさんと吹浦駅周辺を歩いてから、一緒に鱈ふく汁をいただきました。
運動した後にみんなで食べる鱈ふく汁のおいしさといったらもう、格別!
読者のみなさんも「最高に美味しい鱈ふく汁」に向かっていく過程を一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです😌
それでは、いざ出発!

▼ウォーキングルートはこんな感じ

A:初代鉄道助 佐藤政養像
B:鳥海山大物忌神社吹浦口ノ宮
C:松河山・海禅寺
D:十六羅漢岩展望台
E:芭蕉句碑
F:マルチドームふれんどりぃ
朝9:00、吹浦駅に集合したのはクラブの会員を中心に14名。

吹浦駅前にある「初代鉄道助佐藤政養像」を見物し、鳥海山大物忌神社吹浦口ノ宮を目指します。

この日は大物忌神社でお焚き上げをしていて、車が絶えず行き来していました。

お参りを済ませて、すぐに次のスポット、松河山・海禅寺へ向かいます。

海禅寺へ向けて、横町の坂道を登る
・・・みなさん、お気づきでしょうか。
この写真の坂道、かなり勾配がきついんです…
クラブの方が「ツーデーマーチの時は地獄の坂なんだ」なんて話をしてくれましたが、本当に、歩くだけで息があがってしまうような坂道でした。
(参考:ツーデーマーチ_遊佐鳥海観光協会)
後ほど見物する「十六羅漢岩」を彫った寛海(かんかい)和尚は、海禅寺の21代目の和尚。
(参考:十六羅漢岩_遊佐鳥海観光協会)
その影響なのか、海禅寺の境内にはたくさんの石仏がありました。


海禅寺は坂の途中にあるので、引き続き坂を登り、

登り切ったと思ったら、

坂の上にある、昔の吹浦小学校跡地。現在は老人ホームに。
十六羅漢岩がある海岸に向けてすぐに坂を下ります。

急な坂を一気に登ってすぐに下る。
鳥海山の溶岩が冷え固まって生まれた、こんもりとした地形の起伏を身をもって実感しました。

冬の日本海は荒れているので、十六羅漢岩は展望台から見物

海上の安全を見守る十六羅漢岩。水平線上には飛島が見えます。
さあ、いよいよウォーキングは終盤へ。
展望台から国道345号沿いの道へ続く急な階段をみなさんサクサク下りていき、

吹浦港をぐるっと回りこんで、

西浜キャンプ場の横を抜けたら・・・

鱈ふくまつりの会場、「マルチドームふれんどりぃ」に到着です!👏🏻

鱈ふく汁の引換えの列。
磯の香りたっぷりで食欲をそそる鱈ふく汁の香りが、あたり一帯を包み込んでいました。
会場に着いたのは10:30頃。
イベント開始が10:30からでしたが、すでに長蛇の列ができていました!
そんな大賑わいの鱈ふくまつり。
当日券も販売されていますが、お得に楽しむには前売り券を手に入れるのがおすすめです✨

当日券だと1杯800円の鱈ふく汁に、300円分のお買物券とガラポン抽選券がついて1,000円とお買い得♪

私ぺいたん、ちゃっかり一番乗り(通し番号1番)で前売り券を購入しておりました😏
鱈ふく汁引換所の目の前には立派な寒鱈が鎮座。
目の前に迫った鱈ふく汁への期待感が高まります!

引換券を渡したらついに・・・!



おいしそう~!!🤩✨
運動を終えて目の前にする鱈ふく汁に、クラブの方の表情には思わずあふれる笑みが。
一緒に歩いてきたので、この表情になる気持ちがよくわかります。

遊佐の自然を気に入っているという、鶴岡にお住まいの小林さん。
同日に鶴岡でも寒鱈まつりが開催されるなか遊佐にお越しくださいました。
会場内では、早くもたくさんの人が鱈ふく汁に舌鼓。

人々の熱気のおかげか、会場内は暖房器具なしでも過ごしやすい気温でした
私たちも席を並べて、いよいよ実食!

・・・と、ここでみなさんにぜひ知っていただきたいことが!
それは「鱈ふく汁」の秘密。
「鱈ふくまつり」と銘打って行われる遊佐町の寒鱈まつり。
振る舞われる「鱈ふく汁」は、寒鱈に加えて、なんとフグが入っているのです!
鱈とフグで「たらふぐ」。
たらふく食べたくなってしまう贅沢な一品ですね✨
年のはじめに「ふぐ(福)を食べる」ということで縁起もバッチリ!

ゴロっと入っていました、フグの切り身
普段フグを食べることがないので、どんな味かとおそるおそる一口。
身がぎゅっと詰まって心地よい歯ごたえと濃厚な旨味がクセになりそうで、とてもおいしかったです🙌🏻
主役の鱈はと言うと、このとおり!

ドンッと入っていました、鱈の切り身
たっぷり脂が乗っていながらもあっさりと感じられる柔らかな身。
口へ運ぶと身がほろほろとほぐれて、口の中いっぱいにおいしさを届けます。
ん~お口が幸せ😊
なんて写真を撮ったり感想をメモしたりしていたら、クラブのみなさんはあっという間に鱈ふく汁を食べ終えてしまっていました笑

「魚の歯が入ってたよ」
クラブの方がそう言って見せてくれた手のひらの上には鋭い魚の歯(のようなもの)が。

記事を書きながら調べてみましたが鱈は(フグも)このような形の歯ではなさそうなので、鱈のあらのどこかの一部かな~。
真相は分からずですが、いずれにしても、鱈をまるっと使っていることが感じられる一幕でした。
さて、鱈ふくまつりはただ鱈ふく汁を食べて終わり、ではありません。
鱈ふく汁以外にも楽しい要素が盛りだくさんのおまつりの様子を一挙にご紹介します!
まずは、鳥海太鼓の演奏。

会場に響き渡る迫力の演奏でおまつりの開始を告げます。
会場内には、思わず誘いこまれてしまいそうな、遊佐のお酒を一挙に楽しめちゃう特設ブースがあったり、

町内や酒田から集まった数々の出店が軒を連ねたりしていました。

箕輪鮭漁業生産組合も出店。

干した状態のままの鮭とばを贅沢にも4枚1組に束ねたものや、大きな個体をまるごと寒風干ししたものまで販売していました。

その大きさにびっくり!どうやって食べるんだろう…

お買物券を活用して鮭とばを購入。鮭とば初心者なのでひとまず食べやすい形で。
さらに、今年からの新たな取り組みとして、会場内MCとライブ中継を行っていました!

写真右奥に見える見覚えのあるあの顔は、渡辺隊員。
リアルタイムで会場の様子を実況する快活な会場MCと、渡辺隊員の技術力をフル活用して実施される会場内でのライブ中継が、おまつりの活気を何倍にも高めていました!

遊佐鳥海観光協会の佐藤理事長挨拶の時には、米~ちゃんとライちゃんが登場。
この様子もばっちり、会場内の2台のモニターでライブ中継されていました
その裏側では、中継を手伝う高校生の姿が。

本格的な機器の数々。とてもいい経験をしているなあ。
高校生に負けず中学生も、ゴミ回収や抽選対応など、会場スタッフとして様々な場所で活躍していました。

抽選会の列が長くなってきた時には、町長が率先して助っ人に入る場面も!

クラブ理事の仲川さんは、たらこを引き当ててご満悦のご様子。
私は残念賞のポケットティッシュだったのでうらやましい~笑

そして!鱈ふくまつりの目玉とも言える毎年恒例のイベントが、鱈のまるごと解体ショー!

実演するのはやはりこの方、庄内浜文化伝道師リーダーの佐藤憲三さん。
子どもから大人まで、興味津々で解体の様子を見つめます。


得意の話術で観衆をひきつけながら手際よく鱈を捌いていきます

気づけば鱈はあっという間に3枚に下ろされました
・・・という具合に、楽しめる要素が盛りだくさんの鱈ふくまつり。
おいしい鱈ふく汁でお腹が満たされるのはもちろんのこと、遊佐町に関わるいろんな人が立場を超えて一体となってまつりを盛り上げていることがとても素敵なことだなと、心も満たされる時間でした。
心なしか、会場を後にするときのクラブのみなさんの表情もさらに朗らかに。

普段からともにウォーキングをしている仲間と一緒に、歩いて、おいしいご飯を食べて、イベントを楽しんで、こういう瞬間があることが、遊佐町で暮らす活力につながるのだろうな。
実はまつりに参加した中で、解体ショーをしながら憲三さんが鱈の仕入れの苦労についてお話をされていたり、運営の難しさを感じた場面もありました。
それでも、新しい取り組みを導入するなど、工夫を重ねながらたくさんの人の手で活気を生んでいる鱈ふくまつりの姿が印象深く、これからも遊佐町の年初めを盛り上げ続けてほしいと願うばかりです。
いかがでしたでしょうか。
アマハゲに続いて遊佐町の新年を彩る鱈ふくまつり。
「鱈ふくまつりのことを知らなかった」という人も、
「気になっていたけど行ったことない」という人も、
「以前は行ってたけど近頃行ってない」という人も、
ぜひ次回はこの活気に触れてみてください🙌🏻
(もちろん、毎年行ってるという人も!)
来年の鱈ふくまつりがどんな進化を遂げるのか、早くも今から楽しみなぺいたんでした。
(文・写真:白井駿平)