未来へ繋ぐ清掃隊
最近は早起きして畑に通っているので、健康的なトミーです。
2025年6月5日(木)、青空と潮風に包まれた遊佐町・西浜海水浴場で、地域の未来を担う子どもたちが一堂に会する特別な日となりました。遊佐小学校6年生、遊佐中学校1年生、そして遊佐高校1年生による「西浜海岸清掃」が実施され、世代を超えて手を取り合う姿が広がりました。
この日は、小・中・高の混合で12班が編成され、それぞれが砂浜の清掃に取り組みました。
私が密着したのは「6班」。3人1組で燃えるゴミ袋を手に、広い砂浜へと一歩を踏み出しました。
私が加わったのは、女子3人組のチームです。最初はどこか緊張した様子も見られましたが、次第に笑顔がこぼれ、自然と会話も弾んでいきました。
「ねえ、これ見て!韓国コスメのパッケージっぽくない?」
「本当だー!こんな遠くから流れ着くなんてびっくり!」
そんな会話が交わされる中、彼女たちは一歩一歩、確かに“自分たちの町の海”を守る行動を積み重ねていました。中には、注射器の針のような危険なものや、中国製のプラスチックフォークが何本も出てくるなど、想像以上に多様なごみが見つかりました。
1時間ほど経つころには、ごみ袋はもうパンパン。にもかかわらず、彼女たちの表情は疲れよりも充実感に満ち、笑顔のまま海風に吹かれていました。
この活動のすばらしさは、単に海岸をきれいにするだけでなく、年齢の異なる子どもたちが協力し、共通の目標に向かって動いたという点にもあります。高校生がリーダーとなり、中学生や小学生をサポートする姿。自然と生まれる助け合いの気持ち。そこには、地域の未来を支える「つながりの種」が確かに芽吹いていました。
プラスチックごみに、もう一度命を。
私自身も、この日拾った海洋プラスチックごみの一部を持ち帰りました。
ペットボトルのキャップ、カラフルなプラスチック片、小さなビーズのようなもの……。
それらを丁寧に洗浄し、2週間かけて“素材”として生まれ変わらせる予定です。
目指すのは、海を守った記憶を形に残す「リサイクルアクセサリー」。
一緒に清掃活動を頑張った3人の女子に、感謝と敬意を込めてプレゼントしたいと思っています。
ゴミだったものが、記念の品へと生まれ変わるーーそんな循環の力も、また美しいと思うのです。
この日の清掃活動を通して感じたのは、「行動することの価値」と「誰かと一緒に取り組むことの温かさ」です。
遊佐町の自然は、誰かが守ってくれるのではなく、私たち一人ひとりが守っていくもの。
そう実感させてくれた、かけがえのない一日でした。
西浜海岸で出会った笑顔と絆は、きっとこれからの地域づくりに生きていく。
そう確信できる、希望にあふれた清掃活動でした。 by トミー