高瀬峡 修験の秘境
新緑の高瀬峡に行ってきました。(撮影 6月5日、13日)
そこは知る人ぞ知る、遊佐の秘境の滝スポットで、修験道の修行場の跡地なんです。
麓(下当集落)にある剱龍神社の修験者が、大滝で修行をしていたという。
滝好き&修験道好きの方におススメです!!ワクワクしますね~。
入口付近には湧水スポットがあります。今度来るときは汲んで帰ろうかな♪
過去記事 高瀬峡 歩道整備の様子はコチラからどうぞ
高瀬峡は鳥海山南麓の標高約350m、町を流れる高瀬川の上流にあります。渓谷には鳥海山の豊かな清流を誇る数々の滝があり、岩と水の渓谷美が楽しめます。
鳥海山は約60万年前から何度も噴火をしてできた活火山で、高瀬峡の周辺は約10万年前の噴火の時に流れ出した溶岩でできています。そこに鳥海山からの水によって削られた渓谷ができました。
町のパンフレットには「山を歩くハイキングコース」とありますが、ハイキングというかむしろコースの後半は山道に近いじゃ~~ん!というコース。ジオパーク担当の繁田隊員も「普通に山道だよ、手袋もあった方がいいよ」。え!?山じゃーん。大滝に行く途中は急斜面もあるので、雨上がりの時など滑りやすいので注意が必要でした。
藤井集落に入り口があります。子供たちの手書きの看板がハートフルでほっこりします。この脇の道から奥に進むと、
すぐに木のトンネルが~~空気もとってもすがすがしい&涼しい!
道端にはアザミが咲いていました。なんともいえない濃い紫色が目を引きますね。
高瀬峡の案内図です(よき年代を感じさせます。昭和~)。行く手に滝たちが待っていますよ~。車を停めて出発です。
山の神様です。昔は里山との境界線になっていたそうです。村人が山に入る際は色々と決まりごとがあったとのこと。
ひと足踏み入れると、早速清流が流れています。わぁ~透明!川底が見えます。
魚もいますが、水が透明すぎて、遠くから見ないとすぐ逃げちゃいます。
と、すぐこの道のわきに(右側です)湧き水スポットが!看板も何もないので私、しっかり見落としていました。
是非ここで喉を潤してみて下さい、冷たくて美味しいですよ~。元隊員の林さんもおすすめ!
写真左 ヤマウルシ(茎が赤い) かぶれるので触れないよう注意です。
写真右 アマドコロ 若芽が甘みがあり美味しいそうです。食べてみたいな。
鳥海山への登山道との分岐点が(長坂道。笙ヶ岳へ続く尾根道で急坂が続く。笙ヶ岳:西鳥海の花の名所。)。高瀬峡の方へ行きます。
日が差すと新緑が映えますね。
屏風岩と呼ばれる岩が、渡戸沢に架かる渡戸橋の手前にあります。
かつての修験者がみそぎをしていたという淵があります。きれいなところ。一息つきたくなります。
渡戸沢を渡り、まず上流の蔭ノ滝へ行ってみます。
二ツ沢を越えていきます。
苔むした石に草が茂ってます。天然の盆栽だわ~。
蔭ノ滝です。雪解け水で水量が多いのかな。勢いよく流れてました。
空を見上げて森林浴~。いざ本日のメイン、大滝を目指して進みます。
赤松林を通り抜け、
足元に岩がゴロゴロ。鳥海山の溶岩です!転がってここまで来たんですねぇ。
花たちが咲いていました、が、名前がわからない~
婆々沢橋を渡ります。吊り橋ってゆれて楽しい。
緑がきれいなので、シダ植物の新緑と切株に生えた苔を撮ってみました。
坂を上ると根堀峠に到着。眺めがいいです。遠くに日本海の水平線が見えます。
虫たちもいました。昆虫って色がきれいですよね。
急斜面をよいしょよいしょと下りていくと(雨上がり時など足元に要注意スポットです)、崖を流れる剱龍の滝が。近くに行けず、遠くから撮影。ヤグルマソウが映えます。
白い花たちも咲いていました。また、名前がわから~ん。
ふと見上げると岩場があり、ここでも修験者が籠っていたそう。結構上にあり、どうやって登っていったのかと。。。
ヤマボウシ(え、白い部分は花じゃないの~?)、トカゲくんに遭遇。
こ~んな階段も通って行くと、いよいよ秘境感が増します。
カラ沢沿いを進んでいくと、一本板が!!ここをそろそろと通ります!
お花たちが迎えてくれます。君は誰~?
大滝に到着しました。清涼感あふれます。
しばし時を忘れて、ひと休憩。ふぅ~。水しぶきが清々しい。
この近くに修行場があったそう。剱龍神社の修験者が参籠して行をつんだという跡地です。
来た道を戻ります。また可憐な花たちが咲いていました。
倒木に苔むす胞子達。
ヤグルマソウ
クロアゲハ
たくさんの動植物たち、あふれる豊かな水に、改めて鳥海山麓の豊かさに気付いたひと時でした。ここから下の田んぼにも水が引かれています。まだまだ紹介しきれていない鳥たちや、お花たちもいます&秋には紅葉も楽しめますので訪れてみて下さいね。