来ちゃいなよ。ゆざまち

稲倉岳に行ってきました!

2018-03-27

/ by akira

御浜小屋から見える山、稲倉岳に行ってきました!

両側を鋭い崖に挟まれたあの山です。

その姿を見てからずっと行きたいと思っていたのですが、その行程は想像をはるかに超えるハードなものでした。

「新山より低いんだから…」なんて侮ってはいけません!

こちらをご覧ください!

 

リーダーがこんなのを作ってくれました。

「鉾立口~御室」と今回の「林道除雪終点~稲倉岳」の行程を比較してくれたものです。

そうです! 高低差は稲倉岳の方があるんです!!

行く前に見なければよかった…。

リーダーも「知らない方が良かった…」と。

でも、こんなことでは諦めません!

ずっと行きたかったところなんです!!

 

出発点付近から見上げる稲倉岳。

谷の反対側には鉾立山荘があるはずですが、ここからは見えませんでした。

 

「前は登山道もあったんども、今は廃道さなったさげ、行ぐあんば春先だろの」

(「以前は登山道があったんだけど、今は廃道になってしまったから、行くなら春先だろうね」)

とガイド協会の方から聞いていた稲倉岳。

山の住人に見送られ、いざ出発です!

 

残念ながら車は行けません。 リフトなどもありません。

そうです、歩いていくのです!

 

途中、目印にされているというブナの木陰で休憩を取りつつ、ひたすらに登るのです。

特に名前は付いてないということで「○○でいいんじゃない?」なんて話にもなったんですが、忘れてしまいました。 ごめんなさい、ブナの木さん。

 

天気と心地いい風が背中を押してくれます。

 

おっ、あそこか! 目的地が見えてきました!

がんばれ自分!

 

所々で顔を出してくれる新山と七高山に励まされながら進みます!

でも、なかなか近づいてこない…。

 

山頂はもう少しのはず…。

周りには木々もなくなり、どのくらい進んでいるのかもわからなくなってきます。

こういう時は、焦らず、ペースを崩さずに行くしかないですね。

近づいているとは思うけど、あとどのくらいだろう…。

 

やった! いよいよ山頂だ!

がんばったぞ!!

 

と思ったら…

 

え~~~っ!? まだまだあるんかい!

隠れて見えていなかったとは…。

9割は心が折れました。

 

今日はここまででいいかな…。 他のにも同じように思っていた方がいたみたいです。

途切れた気持ちを戻すというのはなかなか大変ですね…。

とりあえず飴ちゃん、お茶、ストレッチ…。

景色を見ながらリフレッシュ。

無心でおにぎりを食べて、エネルギーチャージ…!

とにかくいろいろやって、気持ちをリセット!

 

うん! 行ける!!

 

よし今度こそ、山頂へ行くぞ!

もう少しだ!!

というところで、「うぅ…」という声が。

 

脚を攣ってしまたのです。

ザザザザッとリーダーが駆け寄り伸ばしてあげるのでした。

さすがガイド協会メンバー!素早い対応です!頼りになります!!

休憩をしながらとはいえ、5時間以上掛かっています。

疲労を考えれば当然かもしれません。 しっかり伸ばして再スタートです!

 

ついに到着!

山頂!!

 

「なんも見えねぇ!」

 

いやいや、すごいのが見れました!!

 

どーん!! と新山と外輪が見えるんです!

その迫力に「うぉ~っ」、「すげ~!」、「ひゅ~~っ!!」と、それそれがいろんな声を上げるのでした。

 

 

 

いつもは向こう側から見ているんですね。

残念ながら御浜小屋は見えませんでしたが、こんなにすごい景色の中にいたとは想像もつきませんでした。

 

やったぜ! 登頂成功!!

 

帰りは、途中までスノーボード組と駆けっこ組に分かれて楽しみました!

 

帰りも気持ちいいんです!

 

めちゃくちゃ気持ちよくって、楽しいんです!!

 

終盤にはこんなアトラクションも!

この渡れそうで渡れない川幅というのがドキドキするんですよね。

 

山を見返しながら、

「今日は最高だったね!」

「さっきまであそこにいたんだねぇ」

なんて話しながら余韻に浸るのでした。

 

この日は全行程で10時間弱となりましたが、

天候や雪のコンディションも恵まれ、本当に素晴らしい一日を送ることができました。

シーズンは限られるようですが、ぜひまた行ってみたです!

(「鉾立口~御室」往復くらいの時間が掛かりました)

 

 

ちなみに、

先週末、同じく稲倉岳に行った遊佐町出身の鉄人は、私たちの半分の時間で往復したそうです。ひえぇぇぇ~。