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鳥海山御浜出神事(火合わせ)

2021-07-30

/ by kaori

 

毎年7月14日の夜に火合わせ神事が行われます。鳥海山山頂、七合目の御浜、山麓の西浜、酒田市の宮海、飛島の5か所でかがり火を焚き、火の見え方で五穀豊穣を占ったと言われている神事です。

はじめて聞いたとき、え、同時にご神火を焚くってすごい!!互いの火を見合せるってどういうこと!??と思い興味津々、今回西浜での鳥海山御浜出神事を見に行ってきました。西浜での神事は、鳥海山大物忌神社 吹浦口ノ宮から神輿と共に出発し、吹浦漁港まで行って行われます。(鳥海山大物忌神社についての過去記事はコチラからどうぞ

 

遊佐町観光協会ホームページによると、鳥海山山頂の大物忌神社御本社は五穀守護神、飛島の小物忌神社は五穀風神として信仰を集めているとのこと。

なんか飛島との関係も気になります。昔ですが飛島は漁業が主でお米がとれず、鳥海山山麓の吹浦の人たちと海産物とお米のやり取りなどで交流があったそうです。江戸時代、年貢は米でなくスルメだったとか。飛島の小物忌神社が風の神様というのも漁業ということからなんか納得です。

始まる前の17時頃の鳥海山。あれ!、雲が出ていますよ。上の方では雨が降っているとの情報が(鳥海山の山小屋へ、ヘリコプターで荷揚げ作業を行ってましたが、途中で終了したそう。)。神事大丈夫かな。。無事行われますように。

御神輿が用意され、いよいよ神事が始まろうとしています。

19時頃出発です。ニノ鳥居をくぐります。地元の子供たちが提灯をしかっかり持っていて頼もしいです。格好いいですね!

一ノ鳥居をくぐって町中を通り抜け、西浜海岸へ向かいます。

ふと見ると、家の軒先には家紋の提灯が下がっています。風情があっていいですね!夕方のお祭り感が出ています。

太鼓と笛を演奏しながら、町を御神輿と共に練り歩きます。あれ、後ろの方で子供たちが箱を手に持っていますね。

おばあちゃんが何かを入れています。ぺこりとご挨拶。お賽銭でした!子供達も一員に入れてもらって、お祭りで役目があるっていいですね!

吹浦駅近くのJR羽越本線の線路を越えていきます。

ここらで、鳥海山の天気どうだがや~振り返って見てみよう!の一言が。せーの!あれ!?雲が無くなっている!!

あんなに出ていたのに山頂までスッキリ見えてます!!わぁ、すごい。さすが神事です!!月光川に架かる橋を越えるともうすぐです。

月光川河口にある出羽二見(夫婦岩とも呼ばれ夕日スポットになっています)

吹浦漁港に差し掛かりました。以前は神輿を担いでいたそうです。とても重いので途中で休憩を入れていたとか。今は無くなり、休憩タイムの場が無くなったのが少し寂しいそうです。

19時半前頃に到着し、準備を行います。

かがり火も勢いよく準備がされ、神事が始まりました。だんだんと薄暗くなってきました。

勢い良く燃える火っていいですね。他の場所でも無事行われてるのでしょうね。気になります。

獅子舞が奉納されました。

 

続いて巫女舞です。かがり火に映えます。

無事に神事が執り行われました。

はい!ここから折返しです。蒸し暑く汗だくの中、子供達もキリリと頑張っています。

御神輿も帰りますよ~

灯台の明かりが見えました。

とっぷりと日が暮れて、もうすぐ到着です。

ゴール!お疲れ様でした!!

鳥海山大物忌神社 吹浦口ノ宮所蔵の絵馬 加藤雪窓筆「御浜出神事」 酒田の森重郎が奉納。友人の絵師加藤雪窓に描かせたもの。(明治時代)