来ちゃいなよ。ゆざまち

神やどる民俗芸能が集うぞぃ!

2018-10-19

/ by kanae

わたくしごとでありますが、遊佐町は山形県のくくりには入らない、ひとつの「国」のような、

そんな雰囲気を移住して感じます。

 

・・・・・というのも、遊佐町は約6、000年前の縄文時代から!(゜д゜)!!

鳥海山の麓に人々が暮らしていて、湧き水・遡上する鮭・山菜など海・川・山の幸に恵まれ特色のある文化を創造してきたそうです。

しかし、恵みばかり頂くわけではなく、、、鳥海山は地震・噴火を繰り返してきました。

「火の山」といわれたり、神々のやどる「信仰の山」として崇拝され、大物忌神を祀り、山伏(出羽地方修験道場)として発展したそうです。

遊佐町にある鳥海山の登山口は、【吹浦・上寺・杉沢】があります。この地は特に民俗芸能が濃ゆいんです!!
実際現地に行きましたが、それぞれ姿形もリズムも、楽器も舞も違っていて驚きました。

【吹浦:花笠舞 ~五穀豊穣を祈る。花笠の花は、色染めから地元のおかあさんの手づくり! 】

【上寺:蕨岡延年】~上寺は修験道や宿坊がたくさんあった地。太鼓とうたと、カタチの美を感じさせる。

【蕨岡:杉沢比山】~山伏神楽で比山神楽と呼ばれ、熊野神社が鳥海山で修行する山伏の宿坊として栄えた鎌倉時代から伝わっているんだそう。国指定重要無形民俗文化財。

 

これらの舞は、遊佐町の一部に過ぎません!!!その他、各地でさまざまなものがあります。

おそらく鳥海山を基にさせているのだと思いますが、、、、独特ですね。

そんな民俗芸能の宝庫の遊佐町ですが、

秋田県境にある海まち吹浦地区の『横町神代神楽』をちょこっとご紹介します。

『横町神代神楽』は、吹浦地区の横町に伝承されており、町指定無形民俗文化財なのです。

地元の役者が抑揚をつけたセリフでうたい、笛や太鼓・鳴り物を奏で、日本神話を題材にした吹浦のさまざまな演目を舞います。

横町のすんごい坂道を登っていくと、ふと、鳥居が現われます。

ここ、諏訪神社の奥にある神楽殿が舞台。

毎年7月の第1土曜日に!奉納神楽として熱く演じられています!!

ぽっと浮かび上がる神楽殿。

今年は第36回目。7月7日の七夕に行われました☆.゜・☆.゜・☆.゜・.゜・

 

演目は「源の頼光」「刀くぐり」「八幡太郎」「伊邪那岐の命」「須佐男の命」の5幕。

横町神代神楽は終戦直後も舞われたのですが、

昭和32年に大物忌神社の例大祭で舞われたのを最後に途絶えたんだそう。。。。

しかし!!!

神楽復活に声が高まり、昭和57年頃当時神楽を舞っていた人たちの記憶を辿り、

わずかに残された資料を頼りに、横町神代神楽保存会が発足し復活されたそうです!!!!;;

 

本番に向けての練習は真剣そのもの!神楽殿の床を見ると、舞ですべらせる足の擦り跡がついています。

横町神代神楽の舞は、足を右~左~と地をスレスレですべらせながら「ダン!!」と床を鳴らすという、独特な足運びをするのです。

跡がついているの、わかりますか??よく育った素敵な床ですね。
舞った後は、先代からつづくアルコール消毒もかかしません!(笑)

そして平成元年には、中学生に「刀くぐり」を指導したのを機に、平成4年から大人に混じって中学生も出演。

中学生の時に舞った経験ある若者が、舞手や指導者として活躍しております。

三人で刀を持ち輪をつくり、刀をくぐったり、ジャンプしたり!なかなかのスリルと緊張感がしびれます!!

役者のみなさんは緊張感をうまくチカラにして、鮮やかに刀をくぐり、うたい舞います。

 

・・・・・・そんな「横町神代神楽」も出演します、

 

『遊佐町民俗芸能公演会』が10月28日(日)に

生涯学習センター ホールにて開催!!!!!!!

 

※ちなみに横町神代神楽の演目は・・・・【須佐男の命】の予定です!!これ、、、とてもカッコよくて!!!!

大蛇と須佐男のバトルシーンの迫力がすごい!!!!

本当に生きているかのような大蛇の粘りある、しなやかな動き。それを退治する須佐男のキレッキレな力強さとジャンプ力。。。。なんともカッコよくて、個人的に憧れる演目なのです!!!

どやっ!

これが10/28(日)に生で見られます!!!( 一番は神楽殿で見るのが最高よい )

遊佐町の各地点に伝わる独特な芸能が集まる、民俗芸能公演会には

秋田県は男鹿のなまはげ・宮城県鬼首神楽・同じ山形県の新庄市からも招待されております!!!

これはかなり観る価値ありますぞぃ!!!!(^o^)

ぜひ、みなさんお越しください~~~

 

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わたしは山形の内陸から移住してきて来ましたが、「鳥海山から流れる水」を中心に生きる遊佐町だから、ヨソから染まらない独特な文化があちこちにあるのかなと、想像しています。(内陸は「最上川」が文化を運んで来てくれる)

ずっとずっと昔、鳥海山の麓で生まれ、語り継がれてきた遊佐の民の芸能。

昔からの教えや風土がこれからも途絶えず、育て、共に生きつづけていけたらいいよね。

「祭り」が生活の一部。それが鳥海山に護られた遊佐町というところなのかもしれない。かも。