来ちゃいなよ。ゆざまち

通年来訪神あまはげ、公開!!

2020-03-28

/ by kanae

 

山形県の北の北。遊佐町吹浦地区には「まはげ」という来訪神がやって来ます。

秋田のは「まはげ」。遊佐は「まはげ」です。

遊佐の小正月行事で【滝ノ浦】【女鹿】【鳥崎】の3集落のあまはげがいて、それぞれに特徴があります。

冬に囲炉裏にばかりあたっていると火斑ができるので、それを剥いで怠け心を戒めることは秋田の「なまはげ👹」と同じ様ですが、違うところがたくさんあるんですよ!!

それは、ちょこっと教えますが…包丁も桶も持たず、無言であったり、術を使えたり、肩を揉んで労ってくれたり…(優しいまぁ)。無病息災をもたらして下さる来訪神なのです。また「ケンダン」という藁を編んで何枚も重ねた衣をまとっていますが、各集落で特徴があります。

よく観察すると、遊佐のあまはげの色んな特徴が見えてきて好奇心をきっとくすぐられますよ(笑)

…でも、あまはげは小正月にならないといらっしゃらない神様。

実物を目の前にするとそのすさまじい気迫と、何とも言えない神世界の不思議な気持ちになります。でも会いたくても、そう簡単に叶えることができません。。。。でした!

 

んとこの度、3集落代表の実物大あまはげが制作され「遊佐町歴史民俗学習館(元 菅里中学校)」に3月28日(土)~展示ブースが追加されます!!!\(^o^)/ドンドンパフー

期間/3月28日(土)〜

開館時間/午前9時から午後4時まで

開館日/年末年始を除く毎週の土曜日及び日曜日

入館料/無料

お問い合わせ/遊佐町歴史民俗学習館 ☎77-3727、教育課文化係 ☎72-5892

そして、そのお面制作を……私が担当させて頂きました(((°ω°)))ふぉぉぉぉ

遊佐町へ移住を決めて一番したかったことが「遊佐の風土をカタチにするものづくり」でした。

それを、叶えることができるなんて…遊佐町のみなさんのおかげです。有難いです。来てよかった。。。

来訪神あまはげにも大変な恩恵をいただいているので、持っている知識と知恵を絞りだし、四六時中よさそうな材料をキャッチする電波を発しながら制作しましたw

大本の素材は、和紙です。

独自で制作したので、何とも言えない技法ですw

まず粘土で型をつくります。

(上から:鳥崎・滝ノ浦・女鹿)

そこに、ちぎった和紙をノリをつけて貼り付けます。

ぺたぺた。ぺたぺた。乾燥させて、またひたすらぺたぺた。

4~5層くらいに厚みをつけます。型から取り出すと…こんな感じ!!

いい感じ~^^*照明でもつくるかな。

そこに画材を盛って、固め、削って滑らかにしながら細部をつくっていきます。

続いて待ちに待った楽しい着色!!命を吹き込みます。色んな絵具を調合し、本物に寄せていきます。

漆塗りのように見せるため、光沢が出る画材を塗って…

完成です\(;^o^)/\(^o^)/\(^o^;)/ドンドンパフー

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制作してみて感じたことは、本物のお面がいかに洗練され、生き生きと作られているということ。

そして、、、超難易度高---い!!!!!

鳥崎のお面は100年は経っているのだそうです!!!これはもう歴代の魂入ってますね。

このお面が大事な来訪神あまはげをお守りし、たくさんの人の心に魅力を届けることができることを願っています。

ありがとうございました!ぜひ見に来てね~^^