来ちゃいなよ。ゆざまち

DIY障子張り-後編+

2017-12-14

/ by kanae

こんにちは!協力隊(定住促進係り)のタカハシ カナエです(^o^)

『空き家再生プロジェクト』(空き家をお店など仕事ができる場所として再生する活動)古民家カフェ計画が始動しまして、、、

改修工事で入れなくなる前に出来るところはやっちゃおう!!ということで11月「DIY障子貼り初心者講座」を開きました。

障子貼りしたことあるよ~という方は多いと思いますが

な ・  ぜ  ・  に  !?「初心者講座」なのか。。。

それは・・・プロ仕様の障子貼りを学べる!からです!!

 

*空き家再生プロジェクトの活動としては、仕事のプロの方(ぜひ遊佐町の)にボランティアで先生をしていただく機会をつくり、みんなで楽しく学んで『DIYする力』をつけていきたいなぁと。。。

そこで今回は「プロ仕様の障子貼り初心者講座」を開講~~~~パチパチパチパチ!!!

さて、ここで問題です。

 

Q:これらの障子貼り道具は、どのような仕事をしてくれるでしょうか??(ヒント:駒井隊員がDIY障子貼り前半戦感想レポで一部書いてくれています!

わたしは全然わかりませんでした(笑)見たことも、触ったこともなく。。。

今までお家でやってた障子貼りは、こんな感じ↓↓↓

『①外で水をバシャバシャかけ、紙をふやかし適度にスポンジ洗い②びしゃびしゃのまま、障子戸は自然乾燥③障子の枠にチュウブに入ったのりを絞り、④和紙をころがし、余分なところをカッターでカット!!』

ひとつもその道具が出てこない(笑)

・・・・「こんなんじゃいかん!!!」と掃除の時点で先生から叱られそうです。

そう、障子貼りは「掃除」がいちばん大事なのだ!!!!!!!

それさえできれば、障子貼り完璧ダヨ☆、と。

では前半戦が終わりましたので、後半戦のスケジュールは・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・なんと ご は ん !!! 母の手作りごはん!(豪華すぎやしませんか・・・)いつもありがたい(;-;)この日は、大雨の寒い日だったので、熱々おでんが沁みました。

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みなさんエネルギー補充完了し、障子貼りを学びます!

ここでちょっと、前半戦(障子戸の掃除)を振り返ってみますと、「水バケ(水刷毛)」にたっぷり水をふくませ障子紙を濡らしていきます。かわいい障子職人さん、様になってます!

 そうして2~3枚くらい濡らしたら、1枚目の古い障子紙をはがしていきます。調度いい感じに、のりがふやけて気持ち良くとれてきますよ!上手ですね~~~カワタチでのりと紙をそぎとり、 くたくたの雑巾で、念入りにお掃除!それから使い古しの歯ブラシで角の汚れも落としつつ、タオルなどで仕上げ拭きをしていきます。こんな感じで掃除をして前半戦が終了しましたね!(前半戦の様子はこちらから!)

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ではさっそく後半戦は「障子紙貼り編」!!!

障子戸が乾いたら、格子のささくれや、のりの残りかすをヤスリで滑らかにしていきます。

あまり力を入れすぎると、戸の組み格子がこわれてしまうので、優しくヤスリをかけていきましょう。

しかし、この障子戸の格子の細く素敵なこと!しかも軽い!

この組み格子の繊細さと美しさは昔、職人さん同士が腕を競っていたんだそうですよ!

繊細な格子はやはり割れたりします。そこはボンドでくっつけ、治療します。手づくりのものはこんな風に使いつづけていけるのです。

次に「のり付け」作業です!

障子のり容器のり付け用の刷毛、のり落としヘラを使います。

のりの濃さは、容器を傾けた時につぅ~っと流れるくらい。

 余分についたのりは、容器にトントン落とします。それからトントンとリズミカルにたたくようにのりをつけていきます。刷毛もかなり寝かせてのり付けしています。もう、のりも付いているのか、なんなのか、、、ほんとに不安なくらいサラッとしか付けません!

紙は大体の大きさに切っておきます。

 大勢いるので、みんなで持って慎重に貼り貼り付けたら、手でしっかり伸ばしてくっつけていきます。紙が丸まらないように、両端に定規を置きます。透明定規はとても便利ですが、うちになかなかないですよね。もちろん一般の定規でも大丈夫です!(900mm以上の)透明定規は専門店に売ってます~縦もカッターでカットします。力はいりません!すぅ~~~~~っと。

縦は1800mm以上あり、こんなに長い定規ないのでわたしは長いまっすぐな木を代用したり、どこかのホームセンターにはスライドさせてカットできる道具がありました。

カッターの刃は、こまめに折って新しくします。刃先が白くなったら、換え時です!みんなでまたヤスリがけ~~~。のり付け~~~。和紙貼り~~~~。

こんな感じでプロ仕様の障子では、「刷毛」「皮はぎ」「水バケ」「歯ブラシ」「ぼろなタオル」「のり」「和紙」「長い定規」「バケツ」を使います。というか、こんなに道具使うのかと驚きです!!!

大雨ぶるぶる寒い中で、出来上がった障子戸がこちら!!!ばばん!!!!!

なんとほぼDIY講座でこんなに仕上げました!仲間がたくさんいるということは、可能性が広がりますね。すごくよく貼ったなぁ。障子貼りDIY講座外でも、Facebookのお知らせや声をかけていただいき、古民家でコツコツと進めております!寒いのにありがたや。遊佐町の障子貼りは安泰です!! 最後に全体に霧吹きをかけると、ふたふた~な紙も、ピシッッッ!!!っときれいに仕上がりました。

最近、張替えいらず簡単な「プラスチック性」や「破れない障子紙」などテープやアイロンでとめるものがあります。楽なのですが、家の中が汗をかいたり障子戸にテープは大きなダメージがあるそうです。障子貼りは、日本に住んでる人は生涯使える術。

実際にプロ仕様の障子貼りを教わって驚いたことは、バケツの水だけで洗えてスマートに仕上げることができることです。

和紙は呼吸します。湿気も吸収してくれて、家の呼吸を手伝ってくれます。昔ながらの障子貼りは、みんなに優しいのでした。それを教えて下さった先生に感謝です。みなさんも一緒に学んでくれてありがとうございました。

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これからも、古民家カフェ計画DIY参加とご指導よろしくお願いします!!(^o^)